研究課題/領域番号 |
22K17400
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
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研究機関 | 和歌山県立医科大学 |
研究代表者 |
谷口 隆哉 和歌山県立医科大学, 医学部, 博士研究員 (00453192)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2024年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | cam / Japanese local residents / α角 / Pistol Grip Deformity / Japanese / 疫学 / 股関節 |
研究開始時の研究の概要 |
PGDに関して、一般住民を対象とした1575名で横断的な評価を行い、従来若年者に多いと考えられていたPDGの有病率は加齢と共に上昇すること、股関節痛とPDGが関連しないことを明らかにした。これは、FAIの一要因であるPGDは先天的要因により発生し、その存在は変形性股関節症に関与するといった海外の報告とは全く異なり、日本では深屈曲動作が多い人種であるため、後天的に発生し、日本人特有の骨盤形態により変形性股関本研究の目的は、“縦断的研究にて、PGDと一次性変形性股関節症の新規発生率、自然経過、危険因子を完全解明すること”である。
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研究実績の概要 |
現在本研究は順調に進んでおり、すでに論文作成ができている。予定通りに進行中である。本年度はcorresponding authorとしてScientific ReportsにFactor associated with cam deformity in Japanese local residents(10.1038/s41598-024-51876-0)としたstudyが掲載されており、2024/10/17・18開催の日本整形外科学会基礎学術集会(東京)で報告予定である。 前回の研究においてPGDを調査しその有所見率が年齢に相関しているとしているが、日本人においてはPGDの有所見率は少なく、また定量的な評価はできていない。そこで、本研究では大腿骨頭の非球面性を定量的に評価するために股関節正面像でα角を測定し、α角60度以上をCDとして設定した。CDの有所見率は年齢とともに増大を認め、またCDの基準を満たさない人を含めた全ての対象者において、年齢とともにα角が増大していることがわかった。α角がBMIとも相関を認めていることからも、荷重負荷によりα角が増大する可能性が示唆された。Cam Deformity(以下CD)は一般住民において認められたが、股関節痛との相関は認めなかった。CDと脊椎骨盤アライメントは男女によって異なった関係性であることが示唆された。日本人においてα角とCDの有所見率が年齢に相関して増えており、CDは発育性疾患である可能性が示された。前回はCam deformityの有無で年齢と相関することが証明されたが、今回は定量的故、Ganzのいう先天的という概念は日本人では成り立たないことを証明できた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究は想定通りに進行できている。特に問題はない。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度はすでに論文投稿も済んでおり、上記に記す学会に報告するのみである。
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