研究課題/領域番号 |
22K17407
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
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研究機関 | 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所 |
研究代表者 |
片桐 諒子 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所, 国立健康・栄養研究所 栄養疫学・食育研究部, 室長 (60813508)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 食料不安 / 貧困 / 健康格差 / アセスメント法 / 栄養疫学 / Food Insecurity / ひとり親 |
研究開始時の研究の概要 |
新型コロナウイルス感染症による急激な社会経済変化に伴い、格差拡大による脆弱層への影響が考えられる中、食費やその他資源の不足で適切な食料を手に入れられない食料不安(Food insecurity)状況にコロナ禍で初めて直面する層が一定数いると考えられる。このため、SDGs指標でもある食料不安の質問を含む疫学研究から、コロナ禍における食料不安に脆弱な層の社会経済的リスク要因を評価し、どのような層が食料不安への対策を緊急的に要するか明らかにする。さらにリスク要因をスコア化し、食料不安に関連するリスク要因と栄養摂取状況の評価し、どのような栄養面における対策が必要かに資する研究を実施する。
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研究実績の概要 |
格差において脆弱な層がより影響を受けやすい可能性があることを鑑み、食料不安(Food insecurity)という食費や他の資源の不足で、個人や世帯が適切な食料を手に入れることができない状況に注目し、食料不安の現状把握に向けてアセスメント方法の開発や要因等を検討する研究である。昨年度食費の不足についての要因検討を行い、今年度はその結果を踏まえ、日本人約3万人を対象に実施するインターネット調査において国連食糧農業機関(FAO)の食料不安のスコアであるFood Insecurity Experience scale(FIES)とそれに関連する要因の検討を開始した。特にFIESは世界的に共通で使用するツールのため、その妥当性の検討に関する各国からの文献が多く出ている。この妥当性検討の手法を当てはめ日本人での妥当性と頻度を求め、さらに関連しうる要因について検討した。FIESの8つのドメインに関する妥当性は概ね基準の範囲内であった。また解析一例としては、すでに知られているような年齢、非正規雇用、単身者などの要因のほかにも、例えば雇用調整助成金や持続化給付金、児童扶養手当といった公的支援の受領とFIESによる食料不安は有意な関連を認めていた。このことから、全体的には食料不安の可能性がある層に公的支援が届いている可能性が示唆されたが一方で食料不安の訴えは残っていることから、今後より対策に結び付くようさらに要因についての検討を深める必要があると考えられた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
現在上記FIESに関する論文については執筆を進めており、おおむね予定通りであるといえる。
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今後の研究の推進方策 |
今年度は上記の通り、より要因の探索を深め対策につながるという視点からの検討をつづける予定である。また、別のデータセット(妊産婦)における解析を進め、比較検討することでより一般化可能性を高めた解釈を行う予定である。
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