研究課題/領域番号 |
22K17424
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
松本 智津 高知大学, 教育研究部医療学系看護学部門, 准教授 (00521816)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 教育プログラム / フィジカルアセスメント / 視聴覚教材 / シミュレータ / NICU / ハイリスク新生児 |
研究開始時の研究の概要 |
初めてNICUに配属された看護師はもとより、臨床経験のある看護師であっても、児のフィジカルアセスメントの難しさを感じている。フィジカルアセスメントを行うことで、児の状態を正しく把握・理解し、判断することができ、児の生命を守り成長・発達を促すために必要なケアを見出すことができる。そのため、看護師経験の有無に関係なく、NICUに新たに配属になった看護師に対して、フィジカルアセスメントの教育は重要であり、できるだけ早期にフィジカルアセスメントを教育していく必要があると考える。
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研究実績の概要 |
本研究は、生命の危険及びその後の成長・発達に大きく影響をおよぼすHigh risk な状態にある新生児が入室するNICUの看護師に求められる、高いフィジカルアセスメント能力を育成するため、特にNICUに新たに配属された看護師のフィジカルアセスメントのミニマム・リクワイアメントに基づいた教育プログラムの開発を目的としている。 2022年度は、「ハイリスク新生児のフィジカルアセスメントの教育プログラム」の原案作成と「教育プログラムに必要な視聴覚教材の作成」を予定していた。 「教育プログラム」に関しては、コロナ禍で、行動制限があったことや、平時とは違った医療の現場に合わせたプログラム案の作成に困難であったため、作成に至っていない。「視聴覚教材の作成」に関しても、新生児・小児科医療専門家の協力を得て事例を収集し(音源・視覚)教育プログラムに必要な視聴覚教材を作成する予定であったが、音源採取のための使用を予定していた機器が製造中止となっており、使用機器の選択に時間を要してしまった。また、コロナ禍、協力医師・対象者含め様々な方面で制限等があり、作成にあたって医師との打ち合わせなど準備は行っているが、教材作成に着手することができていない。予定していたシミュレータは購入し、使用方法等は検討中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
コロナ禍により、自身の行動制限により県外移動ができなかったことに加え、研究協力者やその施設の感染対策等により、特に他者との交流に制限があったため、実際の対象方に協力を得ることが難しく、音源や視覚教材の作成ができなかった。加えて、音源採取のために予定していた機器が製造中止となったため入手することができず、音源採取方法の再検討を行う必要があったため。また、教育プログラム作成おいても、コロナ禍、平時とは違った状況であり、現場の状況を加味したプログラムの作成が困難であったため。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度は、2022年度実施・着手できなかった「ハイリスク新生児のフィジカルアセスメントの教育プログラム」の原案作成と「教育プログラムに必要な視聴覚教材の作成」を実施する。教育プログラム作成後の実践に向け、ミニマム・リクワイアメントに基づいた教育プログラムを作成するとともに、必要な「音源・視覚」を収集し教材として作成する。同時に、教育プログラムの実践に向け、プログラム実施協力施設の確定に向けて、研究への協力依頼を行う。 2024年度は、2023年度作成した教育プログラムの実践を行う。作成した教育プログラムを各施設で実践し、1か月後、3か月後、6か月後、1年後に看護実践能力の変化を、尺度を用いて(看護実践能力自己評価尺度:CNCSSや日本版6-Demention Scale of Nursing Performance:日本版6-D)測定し、教育プログラムの効果を検証する。検証結果を基に、教育プログラムの評価を2025年度にかけて行う。 2025年度は、2024年度に実施した教育プログラムの評価・改良を行い、完成させる。
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