研究課題/領域番号 |
22K17432
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 藤田医科大学 |
研究代表者 |
小柳 礼恵 藤田医科大学, 保健衛生学部, 准教授 (20887707)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2026年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2025年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 医療の質 / 看護管理者 / 看護提供体制 / 急性期病院 / 看護必要度 / 人員配置 / 人員調整 / 看護師配置数 / 労務状況 |
研究開始時の研究の概要 |
急性期病院では患者の変化が著しく、1日に必要とされる看護師の人数や看護師の能力・経験が重要視されるが、人員が不足した際に経験知による調整されている。看護師人数を確保するための診療報酬制度はあるが、病棟の変化に対応した看護師の人数や看護師の能力・経験を考慮したものではなく、看護管理者の経験知がエビデンスとなったものはない。今回開発するスケールを使用することにより、看護管理者の経験知とデータの分析により「1日に必要な“看護師の人数・看護師情報”を予測することが可能となる」ことが期待される。結果、日々著しく変化する病棟の状況に対応する看護管理者が病棟運営する際の一助となることが期待される。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は日々重症化が進む急性期病院において既に数値化されている「患者イベント(手術・検査)と人数」「病棟繁忙情報」と「看護師の人数・看護師情報(看護師の能力・経験)」間の相互関係が「医療の質指標」「看護師の労務状況」に与える影響を分析し、その結果から「急性期病院おける1日に必要な“看護師の人数・看護師情報”を予測するスケールを開発」することである。目的達成のため以下のことをを実施した 1)急性期病院の看護管理者のエキスパートオピニオンの明確化:2022年11月より急性期病院24施設の看護部長、看護管理者へWebアンケート調査を実施した。回収率70%、117名からアンケートへの回答があった。結果として病棟看護管理者が日々の看護師の人員調整を実施する際に考慮しているとして得られたエキスパート・オピニオンは「患者側に影響」を与えることとして考慮すべき点①翌日の患者イベント等予定決定時に日、病棟単位での人員調整 ②1病棟単位における調整は不可能であることが考えられ病棟間での調整を検討、「看護師側に影響」を与えることとして考慮すべき点①看護師背景の考慮が必要②計画的な看護師育成と配置計画が必要、であった。以上の結果については第27回日本看護管理学会学術集会で発表した。 2)1日に必要な“看護師の人数・看護師情報”予測スケールの開発:2023年4月より高度急性期病院「患者イベントと人数」「病棟繁忙情報」「看護師の人数・看護師情報」「医療の質指標」「看護師の労務状況」のデータを収集した。現在、「看護師の労務状況」「医療の質」に与える影響は何であるか分析中である。 3)上記達成のため、急性期病院看護部長、看護管理者からの意見を聴取し、どのようなスケールが今後必要とされるかのヒアリングも同時に実施している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究開始時の計画に沿って進捗している。
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今後の研究の推進方策 |
1日に必要な“看護師の人数・看護師情報”予測スケールの開発の準備段階としてデータ解析を進める予定である。 ・エキスパートオピニオンと先行研究から得られた「患者イベントと人数」「病棟繁忙情報」「看護師の人数・看護師情報」「医療の質指標」「看護師の労務状況」を分析し、その結果から「1日に必要な“看護師の人数・看護師情報”予測スケールを開発」ために必要な各項目の関連を分析する。 ・上記の分析結果から、「患者イベントと人数」「病棟繁忙情報」をスケール化することにより「看護師の人数・看護師情報」を予測できる方法を確立する。 ・「看護師の人数・看護師情報」を予測する方法を検討した後、実装方法について検討する。
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