研究課題/領域番号 |
22K17441
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 園田学園女子大学 |
研究代表者 |
新改 法子 園田学園女子大学, 人間健康学部, 准教授 (60896645)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 新型コロナウイルス感染症 / 院内感染 / 看護師 / 職場復帰 / 流行時期 / COVID-19 / 職業感染 / 職場復帰支援 / 質的記述的研究 |
研究開始時の研究の概要 |
2020年1月、COVID-19患者が国内発生し、いまだ収束していない。医療機関では多くの看護師が感染の危機にさらされ、かつてない不安や苦痛を経験し、感染した看護師は職場復帰に困難を感じている。本研究では、COVID-19に感染した看護師へのインタビュー調査等から職場復帰の実態と、看護師の事前・継続教育のあり方を検討し、求められる支援から職場復帰支援継続プログラムを考察する。この研究の成果により、COVID-19の看護に従事する看護師のメンタルヘルスを含む就労継続、ひいては医療の質向上にも寄与できると考える。
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研究実績の概要 |
令和4(2022)年度は、COVID‐19に院内感染した看護師の体験と職場復帰の実態を明らかにするための第一段階として、COVID-19に院内感染(疑い含む)した看護師に、感染判明前後の思いや職場復帰に対する思い、復帰後の思い、看護師として働き続けることに対する思い等をインタビューにより明らかにする計画を立てた。計画実施のために、研究協力者と6回の対面及びweb会議を実施し、対象者の選定、インタビューガイドの内容、流行時期の定義、分析方法等、認識の共有を図った。研究開始にあたっては、名古屋市立大学大学院看護学研究科倫理審査会の承認を得て、インタビューをスタートした。令和4(2022)年度に11名のインタビューを実施した。インタビュー時間は平均41分、コード数は408コードであった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
COVID-19拡大により医療機関への負担が大きく、協力依頼が困難な状況であった。その状況下でも異なる医療機関の看護師11名へインタビューが実施でき、分析の準備ができている。
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今後の研究の推進方策 |
令和5(2023)年度に入り、実施したインタビューを分析する予定である。分析はうえの式質的分析法を用いて帰納的に分析し、マトリックスを作成し、個人要因と抽出したカテゴリーの関連性を比較する。今後、先行研究と比較し、流行時期の違いによる感染した看護師の思いの違いを考察し、学会での報告と論文にまとめる予定である。その結果を踏まえて、質問紙を作成し、クラスターが発生した医療機関で院内感染した看護師へ質問紙調査によるパイロット調査を実施する。インタビューと質問紙で得られた結果から質問項目を洗練し、web調査表を作成し、全国の医療機関で感染した看護師(概ね200名を予定)を対象としたweb調査を実施予定である。
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