研究課題/領域番号 |
22K17449
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
鈴木 美央 千葉大学, 大学院看護学研究院, 助教 (30908801)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 精神疾患患者 / クライシスプラン / セルフモニタリング |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、地域で生活する精神疾患患者において、セルフモニタリングに注目し、クライシスプランを作成・実施する看護介入の効果を検証する。【研究1】でパイロットステディにて効果を検証し、【研究2】で看護介入の方法について修正する。【研究3】では修正した看護介入を実施し、効果を検証する。
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研究実績の概要 |
2023年度は、クライシスプランの実践における課題の抽出を目的として文献検討を行った。「クライシスプラン」「クライシス・プラン」を検索語として、医中誌Web Ver5を用いて文献検索を行った。検索された文献から介入研究であるものを抽出した。 結果は、分析対象文献は19件であり、2014~2022年に発行されていた。単事例報告が16件であり、複数事例(4~17例)報告が3件だった。対象者の疾患は統合失調症17件、発達障害3件、気分障害2件、パーソナリティ障害2件であり、著者の職種は看護師14件、心理士3件、MHSW2件、作業療法士1件であった。介入期間は1~8か月であり、介入の場は一般精神科病棟14件、訪問看護2件、その他3件であった。CPの項目は一定ではなく、対象者の特徴に合わせて選択されていた。アウトカム評価は質的評価15件で、対処法を実践できた10件、自分の体調の変化に気づけるようになった9件、自分の体調や考えを他者に伝えられるようになった8件、患者との関係性が構築できた7件、他者との関係性が改善した4件等であった。量的評価4件であり、症状のセルフマネジメントに関する自己効力感やリカバリー、不安等が改善していた。 クライシスプランは一般精神科病棟での活用が最も多く、地域における訪問看護の場での活用にも広がっていた。対象疾患も統合失調症が最も多いものの、発達障害やパーソナリティ障害など、様々な精神疾患の当事者との活用が可能であると考えられた。CPは、対処法の実践力や症状セルフマネジメントに加えて、医療者との関係性の構築などの対人関係にも効果が認められていた。今後は複数事例を対象にし、様々な場での効果の検証が必要であると考える。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
産前産後休暇および育児休業を取得したため。
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今後の研究の推進方策 |
令和6年度は、クライシスプランの実践におけるニーズ調査を実施する。令和7年度に、系統的文献レビューおよびニーズ調査の結果をもとに看護介入方法の検討を進める。
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