研究課題/領域番号 |
22K17458
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 日本赤十字看護大学 |
研究代表者 |
遠山 義人 日本赤十字看護大学, 看護学部, 助教 (10880213)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 若年成人男性 / がんサバイバー / 性 / 生殖 / 看護 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、がんや治療によって性機能障害や生殖機能障害に直面した、もしくはその可能性がある若年成人男性がんサバイバーへの看護ケアモデルを創造することである。まずStep1として、若年成人男性がんサバイバーの性・生殖に関するケア経験のある看護師へインタビューを行い、多様な背景を持つ若年成人男性がんサバイバーへの実践の本質へと迫ることを目指す。Step2として、現在取り組んでいる若年成人男性がんサバイバーへのインタビュー調査(JSPS科研費 JP20K23143)の成果と、Step1の研究成果を合わせ、がんサバイバーの声を活かした、より看護実践現場に馴染む看護ケアモデルを創造することを目指す。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、がんや治療によって性機能障害や生殖機能障害に直面した、もしくはその可能性がある若年成人男性がんサバイバーへの看護ケアモデルを創造することである。令和4年度は、若年成人男性がんサバイバーの性・生殖に関する支援の現状、ならびに課題についてより明確になるよう、文献検討や実践経験のある看護師との意見交換を行った。 文献検討では、妊孕性温存に向けた支援をテーマとした研究が複数みられたが、性機能に関する支援について若年成人男性に焦点を当てた研究は希少であった。内容について現在分析を行っており、今後分析結果をまとめ学会での発表を目指していく。また、関連学会で開かれたAYA世代の妊孕性温存をテーマとした集会の参加者(看護師)との意見交換を行った。女性の性機能障害や生殖機能障害への看護は話題に挙がるが、男性への看護には焦点が当たりづらい現状があること、その背景には若年男性がんサバイバーの経験の見えづらさがあることが挙げられた。 文献検討と看護師との意見交換によって、がんサバイバーの性・生殖に関するケア経験の豊富な看護師へのインタビューを通して、若年成人男性がんサバイバーへの実践の成り立ちを明らかにすることは、多くの実践家のケアの手がかりになると考え早急な取り組みが必要であることを再確認した。 令和5年度は、文献検討の内容を系統的にまとめると同時に、本研究の研究計画書を所属施設研究倫理審査委員会を通し、参加者募集・インタビューを開始することを目標とする。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
現在並行して取り組んでいる若年成人男性がんサバイバーへのインタビュー調査(JSPS科研費 JP20K23143)の進捗が遅れていることから、本研究への取り組み開始が遅れてしまった。コロナ禍による業務への影響も徐々に落ち着いてきていることから、今後予定していた研究業務が行えると考える。
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今後の研究の推進方策 |
令和5年度は、文献レビューの学会誌への掲載を目指すと同時に、若年成人男性がんサバイバーの性・生殖に関するケア経験のある看護師へのインタビューに向けて、所属施設の研究倫理審査委員会の承認を得て、参加者募集とデータ収集を行い分析を開始する。 令和6年度は、インタビューデータの分析によって得られた結果を学術集会ならびに学会誌への投稿をもって社会へ還元する。 令和7年度は、現在取り組んでいる若年成人男性がんサバイバーへのインタビュー調査(JSPS科研費 JP20K23143)の成果と本研究で明らかになった看護師の実践の成り立ちとを合わせ、がんサバイバーの声を活かした、より看護実践現場に馴染む看護ケアモデルを創造することを目指す。
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