研究課題/領域番号 |
22K17462
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 中部大学 |
研究代表者 |
大屋 富彦 中部大学, 生命健康科学部, 講師 (30748215)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2026年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2025年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 放射線防護 / 教育 / 看護 / メタバース / 仮想体験 / バーチャル・リアリティ / 看護師 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,本来は人間の目では見えない放射線の分布をバーチャル・リアリティ技術により可視化することで,放射線防護の学習をサポートする視聴覚教材を開発ならびに開発した教材を用いた新たな研修プログラムを設計することである. 看護師が遭遇することの多い放射線診療での放射線の分布を計測し,それを仮想現実として可視化していく.可視化した映像は,バーチャル・リアリティとして体験できるようにし,体験をとおした研修プログラムを構築する.実際に,看護師や看護学生を対象に研修会を開催し,教育効果を検証していく.
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研究実績の概要 |
本研究は,2018~2020年度に科研費(18K17538)の採択を受け実施した課題からの継続テーマである.研究の最終目標は,放射線診療における散乱線の可視体験ができる教材および教育プログラムの開発により,看護師をはじめとした医療スタッフの被ばく線量の低減化を図ることである. ① 進捗状況 2023年度の研究計画では,VR(Virtual Reality)教材の開発に向けた3DCGの制作を開始する予定であった.しかし,近年の円安と物価高騰の影響を受け大人数を対象としたVR教材の準備は予算的に現実的ではないと考え,VRと同様の教育効果が得られる他の方法を検討した.最も経済的かつ現実的な方法として,インターネット上の仮想空間であるメタバースの活用が考えられた.メタバースを活用することで,新規にVR機材を取り揃えることなく,学生が持っているスマートフォンやパーソナルコンピューター等の電子機器で簡単にバーチャル体験を行うことが可能になる.また,メタバースではアバターを操作することでゲーム感覚で仮想体験することが可能となり,24時間いつでも自分が好きな時に楽しみながら学習できるコンテンツを提供できる.現在,専門業者とインターフェースの構築やサーバー等について協議中である. ② 成果の公表 集中治療室におけるX線透視下でのECMO送脱血管の挿入時の散乱線について,線量分布をRGB(red-green-blue)カラースケールで視覚化した結果を国際学会「Asia Pacific Intensive Care Symposium 2023(APICS 2023)」で発表した.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
近年の円安と物価高騰の影響を受け大人数を対象としたVR教材の準備は予算的に現実的ではないと考え,VRと同様の教育効果が得られる他の方法を検討中である.現在,最も経済的かつ現実的な方法として,インターネット上の仮想空間であるメタバースの活用を検討し,専門業者と現実性について協議中である. 今回の計画の修正点は,仮想体験に使うデバイスの変更であり,これまでに測定し構築して来た線量プロファイル等のデータはそのまま汎用できる予定である.
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今後の研究の推進方策 |
概ね当初の研究計画に沿って推進する予定である. 仮想体験に使用するデバイスの変更により,半年ほど当初の計画から遅れが生じている.現在,専門業者との協議中であるが,概ね今年度中にメタバース化は可能な見通しである.また,デバイス変更に伴い,これを用いた効果的な研修プログラムの構築が必要になるが,ある程度インターフェースが出来上がった段階で検討を始めていく.
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