研究課題/領域番号 |
22K17463
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 天理医療大学 |
研究代表者 |
東 真理 天理医療大学, 医療学部, 准教授 (30771612)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2026年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2025年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 廃用症候群 / 用手微振動 / 脳血流量 / 用手的看護ケア / 不動患者 / 振動 |
研究開始時の研究の概要 |
廃用症候群はひとたび起こすと回復に時間がかかるばかりかさらなる廃用を引き起こす。本研究の目的は、廃用症候群を予防する可能性のある用手的な微振動が生体に与える影響を検証し、評価指標の構築と、有効性と安全性のある看護ケアを構築することである。 現在、用手的微振動は、寝たきり患者に実施しており、感覚的に患者の変化を捉えているにとどまる。科学的視点に基づく検討が不足していることから、脳血流量や心拍の変動などの生理学的変化を捉え、手技の有効性と安全性を検証する。ゆくゆくは廃用症候群が起こり始める急性期の患者に適応することにつながる。
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研究実績の概要 |
廃用症候群はひとたび起こすと回復に時間がかかるばかりかさらなる廃用を引き起こす。本研究の目的は、廃用症候群を予防する可能性のある用手的な微振動が生体に与える影響を検証し、評価指標の構築と、有効性と安全性のある看護ケアを構築することである。 現在までの調査で得られた知見は以下の4点である。①用手微振動に関する文献調査で、臨床現場での活用はされているものの症例報告がほとんどであり、この手技の実態は明らかになっていない。これを踏まえ、②看護師の手の使い方を圧力センサーと加速度センサーを用いて可視化した。③さらにこの手技をつかうポイントを看護師のインタビューから明らかにした。④そして、用手微振動が与える影響について、筋硬度と皮膚血流量および循環動態の変化を捉えた。その結果、循環動態は変化がないが、筋硬度の低下と皮膚血流量の増加を確認した。 臨床ではすでに廃用症候群をおこした患者に対して用いられているが、ゆくゆくは、廃用症候群の予防に活用していく。つまり急性期の段階にある患者に対して行い、回復促進を目指す。今後は、生理学的変化の定量的な測定を行うことが鍵である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2022年度は、新たな生理学的指標を解明するための機器の選定と機器を用いた事前テストを行う予定であったが、新型コロナウイルス感染症の拡大が影響し研究活動以外のエフォート率が著しく高くなり、本研究に割ける時間が大幅に減少した。その選定が遅れたことに加えて、機器を用いた事前テストを実施する際に、新型コロナウイルス感染症の拡大により、病院への立ち入りが制限されており、実現可能なテストには至らなかった。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度は、機器の選定にあたり、関連する文献を収集し検討を重ね、測定の手順を確認する。特に計測する条件や方法、それぞれの特性の理解と手順の確認を行いスムーズに事前テスト実施できるように順を行うよう計画を修正する。
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