研究課題/領域番号 |
22K17464
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 広島国際大学 |
研究代表者 |
鍵浦 文子 広島国際大学, 看護学部, 助教 (30735890)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2025年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2024年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | HIV / うつ / 心理検査 / アプリ / スクリーニング / 受診中断 / タブレット端末 |
研究開始時の研究の概要 |
HIV感染者のうつを早期に発見する事で、HIV感染者の受診中断を予防することを目的に、ランダム化比較研究を行う。介入群には、患者が病院を受診する度にうつのスクリーニング検査をタブレット端末で回答してもらい、そのスコアが軽度以上のうつを示す場合に、看護師が面談し、HIV診療医は精神科医等へ紹介する。対象群は従来の受診体制を続ける。その介入を2年間実施し、その間の受診中断率を主要評価項目として対象群と比較する。HIV感染者の受診中断率が減少した場合は、患者のQOLの向上だけでなく、他者へのHIV伝播を防ぐことにもつながる。
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研究実績の概要 |
HIV感染者に対して看護師が定期受診の際にうつの心理検査を行うことで、受診の中断は予防できるのか、介入の効果を示すため、2023年度はまずうつの心理検査を行うためのアプリの開発を行った。うつの心理検査にはPatient Health Questionnaire 9(PHQ-9)を用いるため、それを作成した研究者に許諾を得るための申請を、6月にアプリのドラフトが出来た上で行い、著作者の意見により一部修正を行った後、倫理申請等を進めてよいとの返事を頂いた。 アプリの開発と同時進行で、調査で用いる記録用紙等を作成した。HIVに感染した患者を対象とした研究の多くで用いられている属性に関する変数に加え、本研究の目的に対応した結果を明らかにするための変数、また自身の先行研究から患者のセルフケアを阻害する因子と考えられる変数を加えて、それらの変数が漏れずに収集できるように配慮した。 その後、調査を実施する機関へ説明を行った。調査機関との調整し、研究実施体制、研究実施方法を確認し、助言を受けて調整を行い、研究計画書を作成した。調査を実施する機関からの意見で、当初予定していた対象者数の確保が現時点では難しくなっており、結果を分析する際に使用する統計手法を変更し、傾向スコアマッチングを取り入れ、対応のある検定を使用することで、対象者を減らして調査を実施することとした。 それらを反映させた研究計画書、対象者への説明用紙、研究参加の同意書・同意撤回所、対象者へのアンケート用紙、収集するデータの記録用紙、アプリを添付し、人を対象とする生命科学・医学系研究倫理審査の申請を行った。本学での人を対象とする生命科学・医学系研究倫理審査は、所属学科での審査を経て、大学としての審査(親委員会)がある。本年度は、所属学科での承認が下りた段階まで進んだ。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
初年度の予算不足により心理検査が行えるアプリの作成が遅れたことや、調査を協力して頂く施設の職員との連絡調整に時間がかかった上に、倫理審査が予想していた月数よりも長くかかり、進捗が遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
倫理審査が承認されたら、早く調査が開始できるように準備をしておく。
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