研究課題/領域番号 |
22K17474
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 青森県立保健大学 |
研究代表者 |
大崎 瑞恵 青森県立保健大学, 健康科学部, 講師 (70525948)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
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キーワード | 心不全緩和ケア / 訪問看護師 / コンピテンシー |
研究開始時の研究の概要 |
本研究はSpenceら(1993)のコンピテンシー・モデル開発デザインを参考に、心不全緩和ケアにおける訪問看護師のコンピテンシー・モデルを作成する。コンピテンシーとは、卓越した業績を生む人材が持つ行動特性のことであり、質の高い看護援助を提供するための人材育成に活用することができる。 国内外の文献および訪問看護師を対象にしたインタビュー調査からコンピテンシーを示していると思われるデータを抽出し、心不全緩和ケアや在宅看護の専門家らによる会議でコンピテンシー・モデルの原案を作成する。その後、全国の訪問看護師を対象に作成した原案を用いた質問紙調査を行い、統計学的に信頼性および妥当性の検討を行う。
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研究実績の概要 |
本研究は、心不全緩和ケアにおける訪問看護師のコンピテンシー・モデルを開発することであり、2022年度は文献検討から訪問看護師に求められるコンピテンシーの要素を抽出し、定義することであった。 医学中央雑誌を用いて「心不全」、「緩和ケア」、「訪問看護」、「コンピテンシー」をキーワードに文献を抽出し、そのうちタイトルと抄録から本研究課題と関連があると考えられた40件を精読した。また、Cochrane LibraryおよびPubMedを用いて、「heart failure」、「paliative care」、「nurse」をキーワードに2013年から2023年までの文献を抽出し、そのうちタイトルと抄録から本研究課題と関連があると考えられた7件を精読した。その結果、心不全の緩和ケアやAdvance care planningの有用性を検討した研究、看護師の認識や実践の実態を調査した研究があったが、多くが病院ベースで提供されている緩和ケアの研究であった。訪問看護師については、心不全管理に関する研究が散見されたが、比較的小規模の研究が数件あるのみであった。以上のことから、文献からは訪問看護師に求められるコンピテンシーの要素を抽出することは困難であると判断した。 一方、文献検討の結果から、心不全緩和ケアにおいて、意思決定支援と症状への対応が非常に重要であることがうかがえた。これは、病院ベースの研究であることから、急性増悪への対応や治療選択の場面への対応が求められるためであると考えられる。在宅では、日々の生活の中での疾患の管理や家族を含めた精神的支援が重要になってくるのではないかと考えられた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2022年度は文献検討から訪問看護師に求められるコンピテンシーの要素を抽出し、定義することであった。国内外の文献を検索し、その結果訪問看護師による心不全緩和ケアに関する先行研究はほとんど見当たらず、文献からコンピテンシーを抽出することは困難であることを確認することができた。以上より、2022年度の計画は達成されたと判断する。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度は訪問看護師へのインタビュー調査を計画している。訪問看護師のクリニカルラダーⅢ以上の看護師12名と、Ⅰ・Ⅱの8名の合計20名への行動結果面接法を予定していることから、対象選定と選定した調査対象者から協力を得ることが課題となる。そこで、もともと調査協力を依頼していた共同研究者や在宅看護研究者に加え、新たに在宅看護研究者1名へも対象者の紹介を依頼し了解を得た。計画的に準備を進めていくことで、予定している調査は可能であると考える。
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