研究課題/領域番号 |
22K17475
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 長野県看護大学 |
研究代表者 |
熊谷 理恵 長野県看護大学, 看護学部, 講師 (80405125)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2025年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | がん患者 / がん臨床試験 / 看護師 / 意思決定支援 / 療養生活 / がん / 臨床試験 / がん看護 |
研究開始時の研究の概要 |
研究代表者が開発した(若手研究B:課題番号26861899)「がん臨床試験を受ける患者の意思決定を支えるための看護指針(以下,看護指針)を基盤に,看護師によるがん臨床試験に参加する患者に対する看護師の意思決定支援力の獲得と向上を目指す教育プログラムを開発するために,①看護指針に基づいた実践フローチャート(看護指針の構造化)の作成,②がん臨床試験における意思決定支援に関する実態調査と意思決定支援力の関連要因の検討,③がん臨床試験の意思決定支援における課題の明確化,④②および③の結果をもとに,①で作成した看護指針に基づいた実践フローチャートを活用した教育プログラムを4年計画で実施することとする.
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、エキスパートナースのみならずジェネラルナースを対象にがん臨床試験に関する意思決定支援実践力の獲得と向上を目指す教育プログラムを開発することである。 2022年度までに、がん臨床試験を受ける患者の意思決定を支えるための看護指針(若手研究B:研究課題:26861899)」を基盤に、尺度原案作成のため、看護実践の項目内容を検討し、がん臨床試験看護のエキスパートによる内容妥当性の検討を実施した。また、尺度原案策についてがん看護経験者による表面妥当性の検討を実施し、尺度原案を抽出した。当該年度は、質問紙調査の準備を進めるとともに、予備的調査として、看護師およびがん臨床試験経験年数による意思決定支援の相違について分析した。看護師およびがん臨床試験経験年数の差に関係なく、がん臨床試験への参加と継続の意思決定支援や患者の意思に基づく療養生活を継続できるための支援は実施されていることが明らかとなった。患者の思いや希望を表出できる協同関係を築くという支援は、看護師およびがん臨床試験経験年数はともに高群の方が高いことが明らかとなった。この支援は、治療を受けるがんサバイバーの療養生活の体験を受け止めながら、治療選択、治療および療養生活という多岐にわたって、がん患者の安寧を保つための高度な護実践である。このような高度看護実践を行うかどうかの看護師の判断には、科学的知識よりも経験的知識の方が大きな役割を果たすことが指摘されているため、経験年数による相違が生じたと推察できた。そのため、がん臨床試験に参加する患者の多様性や希望を理解し、患者の思いや希望を表出できる協同関係の構築支援に関する看護師教育が重要であり、教育プログラム作成する上での一つの指標となることが明らかとなった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
質問紙調査実施の準備は整っている。しかし、当該年度は大学および大学院教育業務の増大に伴い、研究実施時間の確保が困難であったため。
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今後の研究の推進方策 |
質問紙調査の準備は整っているため、研究機関への依頼、調査用紙の配布等などを行い、データ収集および分析を行っていく。
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