研究課題/領域番号 |
22K17483
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 金沢医科大学 |
研究代表者 |
宮崎 彩乃 金沢医科大学, 看護学部, 非常勤講師 (80714972)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2025年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2024年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 糖尿病腎臓病 / 看護 / 認識 / 糖尿病腎症 / 身体認知 |
研究開始時の研究の概要 |
透析導入原因疾患の第1位は、糖尿病性腎症である。透析導入を抑止するためには、早期からの集学的な治療が効果的であるが、早期腎症期(第2期)の患者は自覚症状に乏しく、療養行動をとることが難しい。一方、先行研究で、糖尿病性腎症と診断された状況に対する認識にはいくつかのパターンがあることが示唆された。そこで本研究では、『糖尿病性腎症患者の状況の捉え方質問紙』(先行研究)を活用して、早期腎症期にある患者の認識パターンを特定し、療養生活に対する負担感などとの関係性を検証する。検証結果を基に、透析予防指導を実施し、その有効性を検証し、早期腎症期にある患者に対する透析予防支援プログラムを開発する。
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研究実績の概要 |
研究代表者の先行研究において、糖尿病性腎臓病(2期と3期)の糖尿病腎臓病の診断時、状況の捉え方がその後の療養行動につながること、状況の捉え方にパターンがあることが示唆され、その結果を用いて、次の研究で「糖尿病性腎臓病と診断された状況の捉え方質問紙」を作成した。本研究の目的は、その質問紙を用いて、患者の糖尿病腎臓病の捉え方のパターンの特徴を明らかにし、捉え方に合わせた透析予防指導プログラムを提案することである。 今年度は、先行研究で作成した質問紙の一部を再分析し「糖尿病性腎臓病の捉え方パターン分類質問紙」4因子12項目を作成した。そして、糖尿病性腎臓病2期~3期と診断された患者の糖尿病性腎臓病の捉え方が、このパターン分類質問紙で分類可能か、また、パターン毎の特徴を明らかにすることを目的に調査を実施した。データ収集は、自記式質問紙と一部iPadを用いて実施した。倫理審査は所属機関の倫理審査委員会の承認を得て実施した。 アンケート内容は、作成した質問紙12項目、PAID20項目、日本語版Chronic Kidney Disease Self-Care scale(CKDSC-J)(以下、腎症に対する療養行動の項目)25項目、糖尿病及び糖尿病性腎臓病と自分の位置関係、今の自分の身体を持ちこたえていると感じている程度とその理由、療養行動に対する認識、自分の糖尿病性腎臓病の病期の理解、透析予防指導を受けたか、糖尿病教育入院及び糖尿病教室参加の有無、糖尿病性腎臓病以外の合併症の有無、既往歴、ここ1か月で感じた身体症状の有無、身長体重、受診時のHbA1c及び血圧である。 現在、アンケート回収数は、3施設から26名分であり、引き続き調査を継続している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
倫理審査委員会への書類提出が遅れてしまい、データ収集開始年度が遅れてしまっている。今年度、調査を開始できたが、データ収集の件数が予定より減少しているため、引き続きデータ収集を継続している。
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今後の研究の推進方策 |
現在回収したデータを分析し、第1報として学会発表を行う。 また、引き続き、糖尿病性腎臓病の患者を対象に調査を実施し、データ収集を行う。 そして、患者の糖尿病性腎臓病の捉え方パターンを分類可能か、また療養行動や身体状況、負担感情などとの関係から、捉え方パターンの特徴の示唆を得る。
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