研究課題/領域番号 |
22K17502
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
金山 俊介 鳥取大学, 医学部, 講師 (60785020)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 神経性やせ症 / 摂食障害 / 看護 |
研究開始時の研究の概要 |
神経性やせ症(AN)患者には様々な看護を必要とするが、看護実践の内容やその根拠について明確にされていない。そのため、AN患者を受け持つ看護師は、各々の経験知に頼って看護を行っており、困難感や心理的負担を抱いている。 そこで本研究では、AN患者に対する看護実践の内容や看護実践の根拠を明確にすることを目的としている。研究により、AN患者の看護実践の内容やその根拠が明確になり、AN患者に対する看護の質が向上することや、看護師のAN患者の看護に対する困難感や心理的負担の軽減ができると考える。そして、AN患者や家族の生活の質向上につながるものである。
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研究実績の概要 |
神経性やせ症は、小児期・思春期での発症が増加し、低年齢化が問題となっている。また、新型コロナウイルスによる外出自粛の影響により、本疾患に関する受診者の増加が報告されている。神経性やせ症の治療は、摂食障害の治療ガイドラインにより、多職種協同による治療の必要性が記載されている。看護師の役割の重要性についても記されてはいるが、身体管理の必要性の記載にとどまっている。しかし、神経性やせ症の患者と日々接する看護師は、身体管理以外にも心理面や社会面への看護も必要となってくるが、身体管理面以外の看護実践の内容やその根拠について明確にされていない。そのため、神経性やせ症の患者を看護する看護師は困難感や心理的負担を抱きながら看護実践を行っている。そこで本研究では、神経性やせ症患者に対する看護実践の内容や看護実践の根拠を明確にすることを目的として研究を継続している。 2023年度は、2022年度から継続していた文献等による神経性やせ症患者への看護実践内容を抽出していった。抽出する過程で、発症時期や治療時期、病期、併存する疾患など多くの要因が影響し症状が変化していることが明らかになった。そのため、神経性やせ症のみに焦点を当てるのではなく、神経性やせ症以外のその他の摂食障害に対する看護実践場面と比較しながら神経性やせ症の看護実践を検討する必要があると考えた。そのため、分析を継続し、2024年度中の成果公表に向け準備を行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究目的の達成のために、看護実践の内容を神経性やせ症単独で検討するのではなく、他の摂食障害との違いを観察しながら検討していくことが望ましいと考え、看護実践場面の再検討を行っていたため。
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今後の研究の推進方策 |
神経性やせ症の看護を実践している看護師の神経性やせ症の看護実践場面を抽出し、文献から抽出された看護実践の内容と統合を行う。
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