研究課題/領域番号 |
22K17507
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 愛媛県立医療技術大学 |
研究代表者 |
藤原 紀世子 愛媛県立医療技術大学, 保健科学部, 講師 (50634416)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2026年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2025年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | NICU / 看護師 / 尺度開発 |
研究開始時の研究の概要 |
新生児集中治療室(以下、NICU)での治療やケアを必要とするハイリスク新生児は増加しており、看護師は痛みのケア、ディベロップメンタルケア、家族へのケア、終末期ケア、多職種との退院調整などに困難感を抱いている。過度の困難感を抱えることはストレスやバーンアウトにつながる可能性があり、NICUに勤務する看護師が疲弊することなく前向きにケアを行っていくためにどのような困難感を抱いているのかを明らかにする。さらに困難感という主観的で単純に数値化できない状態を具体的かつ明確に導き出すと共に、信頼性と妥当性のある方法で測定することができる「NICUに勤務する看護師が抱く困難感尺度」を開発する。
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研究実績の概要 |
生殖医療の発展を背景に、高齢出産や多胎、合併症のある妊娠など、ハイリスクな出産が増加し、新生児集中治療室(以下、NICU)での治療やケアを必要とするハイリスク新生児も増加している。NICUで勤務する看護師は、生理学的適応を助けるケア、痛みのケア、ディベロップメンタルケア、家族へのケア、終末期ケアを行いながら、様々な困難感を抱いている。そこで本研究では、困難感という主観的で単純に数値化できない状態を具体的かつ明確に導き出すと共に、信頼性と妥当性のある方法で測定することができる「NICUに勤務する看護師が抱く困難感尺度の開発」を目的とする。第1段階では、NICUに勤務する看護師が抱く困難感を明らかにすることを目的とした「NICUに勤務する看護師が抱く困難感」の質的研究を行う。第2段階は「NICUに勤務する看護師が抱く困難感尺度」原案を作成し、表面妥当性の検証を行う。第3段階で「NICUに勤務する看護師が抱く困難感尺度」原案の内容妥当性の検証を行い、第4段階で「NICUに勤務する看護師が抱く困難感尺度(案)」の信頼性・妥当性を検討し、「小児看護に携わる看護師が抱く困難感尺度」を開発する。 令和5年度は、第1段階の「NICUに勤務する看護師が抱く困難感」を明らかにするために、令和4年に引き続き、半構成的面接法でNICUに勤務する看護師に直接面談にてインタビューを行い、終了した。NICUに勤務する看護師の困難感を、文脈単位で抽出し、カテゴリー化しているところである。また、令和5年度には日本新生児看護学会にも参加し、現在の研究と照らし合わせながら、新生児看護の現状や問題点について把握した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルスは5類になったものの、病院の中でNICUは感染防止のため入室が困難であり、また激務であることから看護部から研究協力を断られることも多く、範囲を広げて病院の看護部に研究協力を依頼した。その甲斐もあり、予定人数の対象者は確保できたが、移動や日数に時間がかかり、予定より遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
第1段階の質的研究を早期にまとめ、第2段階の「NICUに勤務する看護師の困難感尺度」原案を作成し、表面妥当性の検討に取りかかる予定である。
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