研究課題/領域番号 |
22K17520
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 大分県立看護科学大学 |
研究代表者 |
荒木 章裕 大分県立看護科学大学, 看護学部, 講師 (30805718)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2024年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2023年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 訪問看護 / 経営 / 中山間 / 中山間地域 / 訪問看護ステーション / 管理者 / 管理 |
研究開始時の研究の概要 |
中山間地域の訪問看護ステーションは、人員や資金面での経営上の課題を抱えている割合が高いにも関わらず、業務多忙のため経営改善に向けた行動をとることができていない。今後も在宅療養ニーズが増大するなかにおいて、訪問看護ステーションの安定した持続経営は喫緊の課題であるが、中山間地域における具体策は示されてこなかった。 本研究は中山間地域の訪問看護ステーションの経営上の課題を抽出と、安定した経営モデルの検討を行う。本研究の成果は、地域包括ケアシステムの安定と持続化にも寄与するものと考えられる。
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研究実績の概要 |
昨年度の研究で見出された「中山間地域の訪問看護ステーション(以下、中山間ST)が抱える支援ニーズの大部分が都市部と重複するものが多い」という課題を受け、文献研究の方向性を修正し、まずは「中山間STの経営上の課題」を広く見出すことを目的に、基本方針や理念、経営の戦略や計画の現状と課題について分析を実施した。既存の42件の文献を対象に分析を実施したところ、経営に関わる要素として「地域と共にあるという覚悟」「地域の特性に順応する」「地域の関連機関との共生」に分類される項目が見出された。特に、収益よりも住民の生活の安定を優先させるなど、経営よりも使命感に重きを置くという考え方は、中山間STの課題とは言い切れない特性であるように考えられた。このように、今回の分析では中山間STの経営安定に直結する事項を見出すには至らず、さらなる分析の必要性が考えられた。 そこで中山間地域の特性でもある「人的・物的・地理的条件の不利性」に着目し、文献の再スクリーニングと質的統合・分析を実施した。その結果、中山間STが実施している条件不利性への対策や、それに伴う困難感を言語化することができた。 以上の成果を踏まえ、中山間STの経営者を対象とした調査を実施していく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
調査を実施するにあたり、当初の計画では文献レビューによって調査項目を決定する予定であったが、当初の研究計画からの軌道修正を行ったことで、その分析に予想外の日数を要したため、全体の進捗が遅延した。それに伴い、令和5年度に予定していたインタビュー調査には至っておらず、その後実施する予定の質問紙調査にも影響が出ている。
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今後の研究の推進方策 |
調査の実施に向け、インタビューガイドの作成中である。また調査対象となる中山間STの管理者のリクルートを並行して実施している状況である。
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