研究課題/領域番号 |
22K17523
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
岡田 明子 北里大学, 看護学部, 講師 (60874485)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 心不全 / 移行期支援 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、心不全患者に対する退院前から退院30日後にかけての移行期における効果的な支援のあり方を明らかにすることを目的としている。心不全患者の中には退院後早期に再入院をする患者も多く存在するが、早期再入院に至りやすい患者の特徴や効果的な支援方法については明らかにされていない。本研究の結果を臨床現場に適用することにより、退院後早期の再入院回避に必要な支援に繋げることができる。
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研究実績の概要 |
本研究は、心不全患者の移行期支援における課題を抽出し、効果的な支援方法の構築を目的としている。2022年度は、心不全患者の退院後30日以内の再入院の要因を先行研究から明らかにするために、スコーピングレビューを実施した。検索エンジンは、EMBASE、CINAHL、PsychoInfo、MEDLINE、医中誌Webを使用した。過去10年間に発表された論文を対象として検索をした結果、10565本の論文が抽出され、一次スクリーニングまでが終了した。2023年度中に二次スクリーニングを行い、結果をまとめる予定である。退院後30日以内の再入院の要因に関する研究は多数報告されており、システマティックレビューも実施されているが、医学的要因に焦点を当てたものが多くを占める。再入院の要因は医学的要因だけでなく、患者要因、環境要因、社会的要因など様々な要因がある。今回のレビューによりそれらの要因を網羅的に明らかにすることで、退院後早期の再入院の予防に必要な支援方法の構築に繋がると考える。 2022年度は、退院後30日以内の再入院の要因を明らかにすることを目的として、心不全看護を専門とする看護師3名にインタビューを実施した。研究対象者数は50名を予定しており、2023年度も引き続きインタビューを行う予定である。再入院の要因に関する研究は、診療録調査や患者を対象とした質問紙調査ならびにインタビュー調査が実施されているが、それらの方法で抽出された要因の予測能力は低いことが課題となっている。看護師を対象に再入院の要因を調査することにより、従来の方法では抽出できていない潜在的な要因が抽出できる可能性がある。 また今年度は、今後の心不全患者への調査に使用する心不全セルフケア尺度の日本語版の開発、信頼性・妥当性の検証を行ったため、結果を論文化し国外雑誌に投稿中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
質的研究の研究計画書の提出が当初の予定より遅くなったこと、インタビューのための時間の確保ができなかったことにより、進捗がやや遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度中にスコーピングレビューおよびインタビュー調査を終了し、結果について学会発表や論文等で公表する予定である。
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