研究課題/領域番号 |
22K17530
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 令和健康科学大学 |
研究代表者 |
齋藤 嘉宏 令和健康科学大学, 看護学部, 講師 (90807413)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2025年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2024年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2023年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 認知症家族介護者 / 自尊感情 / ICT / セルフコンパッション |
研究開始時の研究の概要 |
認知症家族介護者の介護負担感が問題視され、家族介護者はうつなどの精神的問題に発展する可能性が指摘されている。この課題に対し申請者は、家族介護者が参加しやすく、心理的負担を軽減させ、うつの予防に繋がる社会資源の構築を目指しているが、家族介護者は介護を行う過程で自責感を伴い、自尊感情が低下する事例が確認されている。そのため本研究では、認知症家族介護者が自責感ではなく、自尊感情の向上に繋がる『セルフ・コンパッションICTプログラム』を開発・検証することとした。
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研究実績の概要 |
「認知症家族介護者の自尊感情向上プログラムの開発と検証」にむけ、認知症家族介護者に第3の認知行動療法であるセルフコンパッションを用いた介入研究をもとに、システマティックレビューを行い、介入プログラムの検討を行った。 システマティックレビューは、Minds診療ガイドライン作成マニュアル2020 ver.3に従って行った。検索エンジンは、医中誌Web、MEDLINE/PubMed、EMBASE、Cochrane Libraryを使用した。一次スクリーニングならびに二次スクリーニングにて3件の論文が適格基準を満たし、2名の研究者によってレビューし、介入プログラムの効果とバイアスリスクの観点から評価した。介入プログラムや介入期間ならびに介入時間は各研究で異なっていたが、3件とも介入後にセルフ・コンパッションが向上し、マインドフルネスを中心とした介入が認知症家族介護者のセルフ・コンパッションの向上に対して有用であることが示唆された。しかし、先行研究の少なさや各文献間での介入内容の相違などから認知症家族介護者のセルフ・コンパッション向上に繋がるプログラムが十分に検証出来ているとは言えず、ランダム化比較試験を用いた研究の蓄積が課題であるといえる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本研究を実施するにあたり、セラピストの質向上のためにセルフコンパッション研修を受講し、スーパーバイザーからのスーパーバイズを行ってもらう予定としている。しかし、勤務との調整などから研修受講が遅れており、研究の進捗に影響を与えている。 計画立てて研修参加、プログラムの構築を行い、介入に繋げる。
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今後の研究の推進方策 |
本研究課題を達成するために、まずは研修参加(リトリートを含む)を行い、セラピストの質を担保することと併行して簡易プログラムの開発を行い、介入に繋げる。
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