研究課題/領域番号 |
22K17537
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 医療創生大学 |
研究代表者 |
岡野 怜己 医療創生大学, 健康医療科学部, 助教 (60897700)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 唾液乳酸濃度 / 嫌気性代謝閾値 / 運動指標 / 有酸素能力 / 介護予防事業 / 高齢者 / 唾液乳酸 / 歩行訓練 / 地域理学療法 |
研究開始時の研究の概要 |
介護予防事業の1つとして、地域在住高齢者を対象とした健康教室が各自治体において実施されている。なかでも転倒予防や持久力の向上に向けた歩行訓練は、筋力強化・バランス訓練と共に高齢者の運動プログラムとして重要である。しかしこういった地域での取り組みにおける歩行訓練は、高齢者個々の能力に応じた適切な負荷量の設定がなされているとは言い難く、身体能力にばらつきのある参加者が一律に同じ時間・同じ距離で歩行訓練を実施しているのが現状である。本研究では、痛みを伴わず、かつ短時間で測定できる唾液乳酸値を指標とした高齢者の歩行訓練プロトコールの有効性を検証するとともに、実際の介護予防事業における実用性を評価する。
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研究実績の概要 |
簡便かつ即時的に測定が可能な唾液乳酸濃度を用いて、有酸素能力の指標である嫌気性代謝閾値(Anaerobic Threshold: AT)を同定し、介護予防事業などの地域高齢者を対象とした運動介入場面でも、病院リハビリテーションのように個々の身体能力に応じた定量的な歩行訓練を提供するためのプロトコールの策定を目標として研究を継続した。これまでに唾液乳酸測定に使用するデバイスの妥当性の検証、唾液乳酸と生体因子との関連性を明らかにする基礎的研究を実施し、それぞれ論文を執筆した。2023年度は、一般に心肺運動負荷試験にて算出するATを唾液中の乳酸値から推定できるかどうか検証することを目的とした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
学内の業務が多忙となり十分な研究時間を得ることが出来ず、データ収集の進行にやや遅れが生じてしまっている。
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今後の研究の推進方策 |
健常成人を対象として、心肺運動負荷試験中の血中乳酸と唾液乳酸を測定し両者の推移を確認し、唾液乳酸が血中乳酸の代替となり得るかを検証する。またATを独立変数、唾液乳酸濃度と生体因子(身長などの個人因子)を従属変数とした重回帰分析により、唾液乳酸濃度を用いてATを推定できるか検証する。
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