研究課題/領域番号 |
22K17538
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛 (2023) 国際医療福祉大学 (2022) |
研究代表者 |
川村 崇郎 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, その他, 准教授 (50782611)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2026年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2025年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 高齢者 / 認知症 / 糖尿病 / 訪問看護 / 生活調整 |
研究開始時の研究の概要 |
認知症をもつ高齢糖尿病患者に対する訪問看護師の効果的な生活調整のあり方について明らかにし、これをもとに新人訪問看護師に対する教育プログラムを開発する。本研究で開発された教育プログラムを活用し、新人訪問看護師が認知症をもつ高齢糖尿病患者に対して効果的な生活調整を実践できることで、高齢者の安定した在宅療養の継続やQOLの向上が期待される。本研究の結果をもとに作成した「認知症をもつ高齢糖尿病患者の生活調整に関する訪問看護師教育プログラム案」の実用可能性について検討する。
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研究実績の概要 |
2022年度までに、第1段階の研究である「認知症をもつ高齢糖尿病患者に訪問看護を実施する新人訪問看護師へのインタビュー」に関してデータ収集を完了していた。2023年度は、そのデータ分析を完了し、論文化することと第2段階の研究計画を行うことを予定していた。 2023年度は、認知症をもつ高齢糖尿病患者へ訪問看護を行う際に新人訪問看護師が経験する困難を明らかにする目的で、収集した14名の訪問看護師のインタビューデータを分析した。分析過程として、11名分のインタビューデータを分析、統合した結果を、国際学会の学術集会で発表した。現在は、14名分の分析結果を統合し、概念の定義や概念名をより洗練する段階にある。結果の一部として、認知症をもつ高齢糖尿病患者に訪問看護を実施する新人訪問看護師が、訪問看護という時間・環境的な制限、死角が多い場面・状況において困難を感じることや、認知機能が低下している中でも療養に関して高齢者自身の裁量が大きく、治療と本人の自由な生活のバランスを保つことが難しいといった困難を感じていることが示唆された。しかし、予定していた論文化や、第1段階の研究結果をもとにした第2段階の研究計画には至っておらず、研究の進捗はやや遅れている。 したがって、2024年度は第1段階の研究に関して分析と論文化を完了するとともに、そこから明らかになった特徴的な概念を用いて第2段階の具体的な研究計画を行っていく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2023年度中に第1段階の研究の論文化と第2段階の研究計画に至らなかったため、研究の進捗状況としてはやや遅れている。その理由としては、研究代表者の所属機関の異動に伴い、研究実施環境が大きく変化したこと、教育活動にあたる時間が拡大したことなどがあげられる。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度は、2023年度に完了できなかった第1段階の研究について論文化を完了するとともに、その結果をもとにして第2段階の研究計画を立案・倫理審査委員会への申請の完了を目指す。
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