研究課題/領域番号 |
22K17553
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 宮崎県立看護大学 |
研究代表者 |
河野 朋美 (野高朋美) 宮崎県立看護大学, 看護学部, 講師 (20736128)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2024年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 就労継続支援施設B型事業所 / 健康管理 / ニーズ / 就労継続支援施設B型 / 障害者の健康管理 / 健康管理体制 |
研究開始時の研究の概要 |
就労継続支援施設B型では、就労系の障害福祉サービス事業の中でも高齢者の割合が高く、健康面の配慮を要する利用者が多いことが示唆されているものの、実態の詳細は明らかにされていない。そこで、本研究では就労継続支援施設B型に対する健康管理の現状とニーズから課題を明らかにし、課題解決に向けた支援を構築することを目的とする。本研究期間は3年間とし、令和4年度は質問紙調査によるニーズと課題の把握、令和5年度以降は施設の実態調査と初年度の質問紙調査の結果に基づいた施設の健康管理体制について支援モデルを作成する。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、就労継続支援施設B型事業所の利用者に対する健康管理の現状とニーズから課題を明らかにし、課題解決に向けた支援を構築することである。研究Ⅰと研究Ⅱから構成するが、今年度は昨年度に実施した全国の就労継続支援施設B型事業所1,000施設における質問紙調査(研究Ⅰ)の統計分析を実施した。研究Ⅰの目的は、施設属性による健康管理の特徴やニーズ等を明らかにし、課題を見出すことであり、分析の結果、手指消毒や換気など感染対策に関する健康管理については、90%以上の就労継続支援施設B型事業所が実施できている一方で、歯みがきや受診管理については30%未満の実施率であり、実施困難な状況や必要性が理解されていないことが推察された。また、運営主体や看護師の配置の有無でも健康管理の実施状況に差があることが明らかとなった。特に看護職が配置されていないB型事業所では、健康観察・集団指導・受診管理について優先的に支援していく必要性が示唆された。(これらの結果については、第12回日本公衆衛生看護学会で発表した。) そこで、次に研究Ⅰの結果を踏まえ、就労継続支援施設B型事業所にインタビュー調査(研究Ⅱ)を実施した。研究Ⅱは就労継続支援施設B型への実態調査と研究Ⅰの結果から健康管理体制の支援モデルを作成する。当初計画ではインタビュー予定施設は6施設であり、現在5施設を終了している。今後分析を行っていく予定であるが、どの就労継続支援B型事業所からも、さまざまな工夫をしながら、健康管理に努めていることが把握できた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
初年度の進捗が遅れたため、必然的に進捗が遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
インタビュー結果を分析し、さらにデータが必要であれば、インタビューを追加実施する。また、質問紙調査とインタビューの分析結果を統合して、就労継続支援施設B型事業所の健康管理における課題と支援策をまとめる。
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