研究課題/領域番号 |
22K17557
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 関東学院大学 |
研究代表者 |
森實 詩乃 関東学院大学, 看護学部, 准教授 (70583954)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2025年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
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キーワード | 独居高齢者 / グリーフケア / グループワーク / 生活の再構築 / 団塊の世代 / 訪問看護 / 高齢男性 / 死別 |
研究開始時の研究の概要 |
研究1では、60~80歳の各世代の高齢男性が、妻の生前‐死別‐独居という時間経過の中でどのように生活していたかプロセス性に注目し、生活の再構築の様子を整理する。 研究2では、妻の生前から介入する訪問看護師によって行われるグリーフケアについても訪問看護師らへのインタビューを行う。訪問看護師が行っていたケア内容を統合したモデルを作成し、実際ケア提供者の看護師とその領域のエキスパートへのフォーカス・グループインタビューを行い、精練化を行う。 研究3では、訪問看護ステーションで運用し、意見を集約し更なるモデルの精錬化を行う。完成したモデルは、協力頂いた訪問看護ステーション他、希望のある事業所へ提供する。
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研究実績の概要 |
本研究の前段階として、博士論文では「都市部においてがんの妻との死別を体験する高齢男性への訪問看護ケア方法の開発ー独居となる生活の再構築に焦点をあてて―」の研究Ⅰとして、関東ブロックに住むがんの妻と死別した高齢男性8名に半構造化面接を行い、面接内容は、木下の修正版グラウンテッドアプローチで分析した。その結果の一部は、「都市部においてがんの妻を看取った男性高齢者が生活を再構築するプロセス-2事例の分析から-」として論文化し、これを受け、令和2年度(2020年度)研究活動スタート支援(課題番号:DK23208)『都市部に暮らす独居高齢男性のがんの妻との死別後の「生活の再構築」プロセスの解明』の助成を受け、がんの妻と死別した高齢男性への半構造化面接調査を継続して行っている。 前述の研究で得られたデータと比較分析している。2022年11月発刊「臨床老年看護」で「独居高齢男性の妻と死別後のグリーフワーク」のタイトルで世代の違う高齢男性の事例を引用し、調査結果の一部:世代の違う高齢男性の妻との死別後の生活について、独居生活をスタートして以降の生活について、生活の再構築という視点で分析し、発表した。 2023年3月 26th East Asian Forum of Nursing Scholars(26th EAFONS)にて”Lifestyle reconstruction of older men living alone in urban areas following the death of their wives”としてポスター発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究の協力依頼文書を発送した時期は、新型コロナ感染症(以下、COVID-19 )拡大第6~8波の時期にあった。また感染者拡大傾向が、人口100万を有する各都市圏によって、違うなど依頼する都市数の縮小を検討せざるを得なかった。以上の理由から、国内のCOVID-19感染拡大状況を鑑みての研究協力依頼となり、調査協力訪問看護ステーション数が限られてしまった。 加えて、調査協力を依頼した訪問看護ステーションから対象となる高齢男性がいないなどの返信が多くあった。また、郵送での返信締め切り以降に、訪問看護ステーションから、協力できる対象の紹介が可能であるなどの報告を受けた。
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今後の研究の推進方策 |
新型コロナウイルス(以下、COVID-19)の第5類感染症移行に伴い、再度研究協力依頼を行う。協力可能と返信のあった訪問看護ステーションの行う患者家族会や遺族会へ参加し、研究の主旨について説明を行い、独居高齢男性の協力を求めるなどの活動を行う。 高齢男性への面接を行い、分析と並行して、高齢男性への訪問看護を行っていた訪問看護師への研究協力依頼も行う。
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