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新しい心不全治療戦略として下腿浴の効果及び運動療法との融合

研究課題

研究課題/領域番号 22K17563
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分59010:リハビリテーション科学関連
研究機関秋田大学

研究代表者

高橋 裕介  秋田大学, 医学部附属病院, 理学療法士 (30823033)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2022年度)
配分額 *注記
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
キーワード心疾患 / 皮膚血流 / 下腿浴 / 運動療法 / レーザードップラ血流計 / 心不全 / 耳朶血流
研究開始時の研究の概要

心不全は入退院を繰り返して徐々に増悪していく予後不良の疾患である.2020年に保険収載された全身温熱療法は心不全の末梢循環障害に伴う臨床症状だけでなく予後改善効果が確認されている.しかし,全身温熱療法は特殊な設備を要するために汎用性が低いという課題がある.本研究では心不全患者の末梢循環に着目し,全身温熱療法の代替手段として,単回および繰り返し(1回/日,2週間)の下腿浴における効果を明らかにする.加えて運動療法の前処置として下腿浴を併用し,従来の運動療法の効果を底上げする方法を模索する.以上を踏まえ,下腿浴の効果を確認できれば,汎用性の高い治療法となり,健康寿命の延伸につながると考える.

研究実績の概要

本研究では心不全患者の末梢循環に着目し,全身温熱療法の代替手段として,単回および繰り返し(1回/日,2週間)の下腿浴における効果を明らかにする.加えて運動療法の前処置として下腿浴を併用し,従来の運動療法の効果を底上げする方法を模索する.
今年度は心不全患者を対象に単回および繰り返しの下腿浴を行い,その即時効果を明らかにすることを目的とした.当院で心臓リハビリテーション(心リハ)を導入した心大血管疾患患者10名を対象とした.下腿浴には保温機能付きの足湯器(足湯KS-N1010,日本電医研株式会社)を用い,室内環境下,着衣の状態で下腿を膝上まで露出し,5分間の安静座位ののちに42度の下腿浴を20分間実施した.実施中は末梢循環血流量の指標としてレーザードップラ血流計((ポケットLDF,JMS社)を用い,耳朶血流(EBF)を測定した.ただし,下腿浴によるEBF反応は症例によってばらつきが大きく,疾患背景や試行期間,睡眠などの影響について検討が必要であることが明らかになった.具体的には1.初回にEBFが大きく上昇するが3日以内に反応が乏しくなる,2.はじめは反応が乏しいが繰り返しによりEBFが上昇する,3.試行期間を通して反応しない,などである.ただし,症例数がまだ十分ではなく,引き続き症例集積を続ける必要がある.また,このうち高血圧が著明に改善した1例とEBF上昇が顕著であった1例が観察され,それぞれ症例報告した.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

クラスター発生に伴う入院制限などの影響で十分な症例数を集めることができなかった.加えて,想定外の検討課題が明らかとなり,追加の検証が必要となったため,やや遅れていると判断した.

今後の研究の推進方策

追加の検証を行い,症例集積を続けていく.

報告書

(1件)
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] 下腿浴により運動療法導入を可能にした肺動脈性肺高血圧症の一例2022

    • 著者名/発表者名
      高橋裕介,大倉和貴,宮本大道,坂本理々子,相原健志,工藤尚也,佐藤輝紀,鈴木智人,渡邊博之
    • 学会等名
      第 28 回日本心臓リハビリテーション学会学術集会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] Peripheral circulatory response and adaptation to leg baths in patients with chronic heart failure:a pilot study2022

    • 著者名/発表者名
      Yusuke Takahashi, Kazuki Okura, Daido Miyamoto, Ririko Sakamoto
    • 学会等名
      World physiotherapy Asia Western Pacific Regional Congress with HKPA Conference 2022
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 国際学会

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2023-12-25  

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