研究課題/領域番号 |
22K17564
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
永田 真一 筑波大学, 体育系, 助教 (30905592)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 自己決定 / 余暇活動 / 精神障がい / 生活の質 / リハビリテーション / 地域参加 / ソーシャルサポート / 余暇 / 集団介入 |
研究開始時の研究の概要 |
精神障がいのある人にとって社会参加は、権利であり医療上の必要性でもある。本研究では、自然発生的ソーシャルサポートを作用機序とし、余暇活動を通して社会参加を高めるthe Power of Dependable Souls (PODS)という介入法の検証を行う。方法としては、地域に住む精神障がいのある人を対象として介入を行い、介入の前後で社会参加の量等を測定する。それを介入をうけなかった群の測定値と比較する。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、精神障がいのある人の社会参加を高める介入方法を検証することであった。当該年度においては、コロナ禍による制限や当該団体の組織改編などによって興味を示していただいたにも関わらず介入研究参加にいたらない事例が多くあったが、現場からの聞き取りなどを通して介入方法の改善を行った。余暇を中心に据えた当該プログラムであるが、コロナ禍を経験した後その重要性に気づいたと述べる方も多く、残念ながら実施に至らなかったが関心を持ってもらえるトピックであることが再確認され、このようなプログラムが期待されていることを示している重要な事であると思われる。当該年度後半においては介入に参加する団体が確定し、実施に向けた準備として現場の方からの聞き取りや研究対象者に対する説明会を行った。また、統制群として参加する団体も確定し、データの収集を始めている。 研究発表としては、国内の学会誌であるリハビリテーション・エンジニアリング誌の論文で当該研究の一部を発表した。また、American Therapeutic Recreation Associationの主催したMental Health Summitにおいて当該介入方法とパイロットデータの口頭発表を行った。また、Psychiatric Rehabilitation Journalの論文で当該研究の一部を利用した研究論文が受理され、現在印刷中である。これらの国際的な学会での発表や国際誌での発表は、海外の聴衆への拡散という意味で意義深い。 今までに、アメリカの研究者が興味を示し、協働し始めていることに加え、オーストラリアの研究者も興味を示しており、今後の発展が期待できる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
介入群として参加を予定していた団体が、団体内部の組織改編により実施ができなくなったことにより、新たな団体を探さねばならなくなった。また、新たな団体も、団体における施設移転により、介入開始が大きく遅れることとなった。 今後も新たな介入参加団体を募っていく予定である。
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今後の研究の推進方策 |
今年度は、まず、現在介入に参加している団体における研究参加者たちの活動支援を継続し、介入を完了させる。当該参加者からは、質的データも収集し、当該介入方法がもたらす精神障がいのある方における意義について聞く。また、新規の介入参加団体の募集を広く行い、介入参加者のサンプル数を増加させていくつもりである。 研究成果の発表については、海外の協働も視野に入れながら、当該介入方法の発表および量的・質的データを基にした分析の発表をしていくつもりである。
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