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脳卒中後の麻痺側上肢機能に対する反転映像を用いた新たなMPプログラムの効果検証

研究課題

研究課題/領域番号 22K17567
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分59010:リハビリテーション科学関連
研究機関長崎大学

研究代表者

藤原 謙吾  長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 客員研究員 (20934425)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード運動イメージ / メンタルプラクティス / 反転映像 / 経頭蓋磁気刺激
研究開始時の研究の概要

運動イメージ(MI)課題の鮮明度を高める方法として運動観察(AO)を組み合わせた研究(課題の映像を観察しながらMI)が注目され,AOやMIを単独で実施するよりも一次運動野などの運動関連領域の活動が向上することが報告されている.実際の臨床現場では,脳卒中患者は麻痺側上肢が動かせない為,自身の手の映像を撮影することが難しい. そこで,健常者を対象として自身の手の反転映像を提示しながらMIを行わせることでMIの鮮明度や皮質脊髄路の興奮性に与える影響について検討した上で,脳卒中患者を対象として自身の非麻痺側上肢の反転映像を提示しながら実施するMPプログラムの効果を検証する.

研究実績の概要

研究の実施計画では,実験1に健常者を対象に経頭蓋磁気刺激を用いて反転映像の提示方法の違いによる運動イメージ中の皮質脊髄路の興奮性に関する基礎研究,実験2に運動麻痺を呈した脳卒中患者に対して反転映像を提示しながらメンタルプラクティスを実践する効果に関する臨床研究としている.
研究実績として,実験1に関して倫理委員会の承認を得た上で,経頭蓋磁気刺激を用いて現在実験中である.実験2の脳卒中患者に関しては,シングルケースで介入の効果検証を行い,自身の手の反転映像を提示しながら運動イメージを行わせることで,運動イメージの鮮明度ならびに運動イメージ中の運動関連領域全体のOxy-Hbの活動が他の条件(反転映像提示なし条件,他者の手の反転映像条件)と比較して高値を示し,麻痺側上肢機能の向上につながることが明らかとなった.これは論文投稿して現在,REVIEWERとやり取りをしている段階である.その他の実績としては,脳卒中患者の運動イメージ中の大脳皮質領域の活動と運動イメージの鮮明度の違いに関して論文を投稿してacceptされている.脳卒中患者に対して反転映像の提示方法(反転映像提示なし,他者の手の反転映像,自身の手の反転映像)の違いを比較検討した論文を投稿してacceptされている.
今年度の計画は,実験2の論文がacceptされることを目指していく.また,実験1の自身の手の反転映像を提示しながら運動イメージを行わせるときに皮質脊髄路の興奮性が増大するかどうかを検証し,論文にまとめて投稿してacceptされるように計画している.結果の解釈や考察を考える上で,運動イメージに関して研究している先生方とディスカッションしながら,次の研究に活かせるようにしていく.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

実験1の健常者を対象とする研究において,倫理委員会の承認を得て,現在実験中であり,今年度内には実験が終わって論文投稿してacceptされることを目指せれる期間はあると考えている.実験2の脳卒中患者に関しては,感染症の問題もあって計画していた無作為化比較試験の前段階でパイロットスタディが進めれていないが,シングルケースでの介入は行え,論文投稿も行えた.現在はREVIEWERとやり取りをしている段階であり,今年度にはacceptされるように目指している.現在の進捗としては,実験1は概ね順調に進展しているが,実験2の臨床研究の無作為化比較試験までの実施は本年度は難しく,ケースでの介入までになると判断している.

今後の研究の推進方策

今年度の上半期までに実験を終了し,データ分析や解釈を運動イメージに関して研究している先生方とディスカッションして考察していく.そして,下半期までに論文投稿,acceptされることを目指す.実験2に関しては,論文投稿している段階であり,acceptされるようにREVIEWERとやり取りしながらbrush upさせていく.また,研究から得られた結果をもとに運動イメージに関して研究している先生方とディスカッションを行い,本研究の課題や今後に活かしていく必要があることについて検討していくこととする.

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Differences in Cortical Area Activity and Motor Imagery Vivid-Ness during Evaluation of Motor Imagery Tasks in Right and Left Hemiplegics2023

    • 著者名/発表者名
      Fujiwara Kengo、Shibata Masatomo、Awano Yoshinaga、Iso Naoki、Shibayama Koji、Higashi Toshio
    • 雑誌名

      Brain Sciences

      巻: 13 号: 5 ページ: 748-748

    • DOI

      10.3390/brainsci13050748

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] A Method for Using Video Presentation to Increase Cortical Region Activity during Motor Imagery Tasks in Stroke Patients2022

    • 著者名/発表者名
      Fujiwara Kengo、Shimoda Rikako、Shibata Masatomo、Awano Yoshinaga、Shibayama Koji、Higashi Toshio
    • 雑誌名

      Brain Sciences

      巻: 13 号: 1 ページ: 29-29

    • DOI

      10.3390/brainsci13010029

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 反転映像を用いたメンタルプクティスと機能的電気刺激の併用で麻痺側上肢の機能向上を認めた一症例2022

    • 著者名/発表者名
      藤原謙吾, 織田海鈴, 小野仁美, 川口幹, 東登志夫
    • 学会等名
      第56回日本作業療法学会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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