研究課題/領域番号 |
22K17569
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 東京都立大学 (2023) 千葉県立保健医療大学 (2022) |
研究代表者 |
酒井 克也 東京都立大学, 人間健康科学研究科, 助教 (30831565)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 視覚性運動錯覚 / 運動学習 / fNIRS / 運動観察 / 脳活動 / 球回し回数 |
研究開始時の研究の概要 |
視覚性運動錯覚(Visual-motor illusion: VMI)とは身体を安静にしたまま自己の身体運動の映像を観察することで、動いているような運動感覚を感じる運動錯覚法である。VMIは、運動感覚を感じるだけでなく、身体所有感と運動主体感を誘発する。本研究は、健常者を対象に球回し課題によってVMIが運動学習を促進するかを明らかにし、その神経基盤を機能的近赤外分光法(fNIRS)を用いた脳血流量の測定によって探る。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は視覚性運動錯覚と運動観察が早期の運動学習を促進するかを球回し課題とfNIRSを用いて調査することであった。対象は健常成人とし、36名の対象者を錯覚群と運動観察群に分け、それぞれの条件は20分実施した。条件前後で球回し課題を実施し、球回し課題中の脳活動をfNIRSを用いて測定した。結果として、錯覚群は観察群と比較し、有意に球回し回数が改善し、運動学習に関連した脳活動が減少した。そのため、視覚性運動錯覚は早期の運動学習を促進することが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
視覚性運動錯覚は運動を実施せずに、自己が運動しているような視点で運動を観察することにより錯覚を誘発する方法である。運動を実施せずとも運動機能や脳活動を変化させ運動学習を促進できるため、運動を実施することが困難な脳卒中片麻痺患者や疼痛を有する患者のリハビリテーションに応用できる。
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