研究課題/領域番号 |
22K17573
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
洪 永豊 順天堂大学, 大学院スポーツ健康科学研究科, 博士研究員 (40826575)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | サルコペニア / エストロゲン / レジスタンス運動 / 漢方薬 |
研究開始時の研究の概要 |
筋肉量および筋力の低下による自立度の低下が男性よりも女性で顕著に認められるため、女性サルコペニアの対策が待たれる。閉経後の女性では、エストロゲンの低下により男性と比較して筋力(レジスタンス)運動による筋肥大効果が低いことが報告されているており、運動効果を最大限に引き出す方法の確立が必要である。 漢方薬は、簡易的に摂取でき副作用が少なく安全であり、さらに種類によっては筋萎縮を抑制する効果が確認されている。そこで本研究では、レジスタンス運動と漢方薬との組み合わせが女性サルコペニアを予防・抑制できるかどうかをエストロゲンと関わる分子メカニズムに着目して明らかにすることを目的とする。
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研究実績の概要 |
閉経後の女性では、男性と比較してレジスタンス運動による筋肥大効果が低いことが報告されており、運動効果を最大限に引き出す方法の確立が必要であると考えた。本研究では、レジスタンス運動と漢方薬との組み合わせが女性サルコペニアを予防・抑制できるかどうかをエストロゲンと関わる経路に着目して明らかにすることを目的とした。本年度はラット卵巣摘出モデルを用いて、クライミング運動トレーニングによる筋肥大へのエストロゲンの影響について検討した。10週齢雌ラットを偽処置群、偽処置運動群、卵巣摘出群、卵巣摘出運動群、卵巣摘出+エストロゲン投与群、卵巣摘出+エストロゲン投与運動群の6群に群分けした。偽処置および卵巣摘出60日後から、トレーニングおよびエストロゲン投与を実施した。8週間後、長母趾屈筋を摘出し、採取した骨格筋からTotal RNAを抽出して、骨格筋タンパク質翻訳容量の指標であるリボソームRNA定量した。結果は、トレーニングによるリボソームRNAの増加の主効果とエストロゲン投与とトレーニングの相互作用を認められた。卵巣摘出+エストロゲン投与群は、リボソームRNAが高値を示し、エストロゲン投与はトレーニングによる筋重量の増加を増強した。そのメカニズムの一つとしてエストロゲンによる骨格筋タンパク質翻訳容量増加が関与している可能性が示唆された。今後は、運動効果を最大限に引き出す漢方薬について、骨格筋タンパク質翻訳容量を増加させる漢方薬を探索する予定である。
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