研究課題/領域番号 |
22K17576
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 新潟医療福祉大学 |
研究代表者 |
井上 達朗 新潟医療福祉大学, リハビリテーション学部, 准教授 (40882303)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | サルコペニア / 高齢者 / 骨格筋量 / 母指球筋 / 超音波画像診断装置 / 母指球 / 骨格筋 |
研究開始時の研究の概要 |
加齢に伴う筋量減少と筋力低下(サルコペニア)は,疾患の予後を悪化させため,筋量と筋力の正確な測定と経時的なモニタリングが不可欠である.しかし,下肢の浮腫や体内インプラントなどが正確な筋量測定を阻害するという課題が残っているため,経時的にモニタリング可能な簡便かつ非侵襲的で正確な筋量測定法の確立に至っていない.本研究の目的は,MRIによるイメージング技術を駆使して筋容量を算出し,超音波画像診断装置での標準手法を確立することで,手の「母指球筋」をサルコペニア診断と疾患の予後予測に応用することである.
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研究実績の概要 |
我々は,あらゆる病態のサルコペニア診断へと応用することを目的に「母指球筋」を新たな骨格筋量指標として着目して研究を開始した.2022年度は男性を対象とした研究を遂行し,母指球筋が全身の骨格筋量を反映するマーカーとなるかを確認することができた.当該年度の2023年度は,女性を対象として,研究①健常若年女性を対象としたMRI研究,研究②地域在住中高齢者を対象とした超音波研究を遂行した. まず,研究①として,健常若年女性5名を対象に3テスラ高解像度MRIを用いて利き手の母指球筋の撮像を試みた.昨年度に男性で確立した撮像プロトコルを応用して,円滑にイメージングを達成することができた.得られた母指球筋の撮像画像から母指球筋容量を算出し,全身の骨格筋量として算出した大腿筋容量との相関関係を解析した結果,女性においても高い相関関係を示すことを確認した.その後,超音波画像診断装置を使用して,母指球筋厚(mm)を測定した.超音波画像診断装置で計測した母指球筋厚は,MRIで撮像した母指球筋容量と大腿筋容量と有意に相関することを確認した. 次に,研究②として,新潟県佐渡市在住の40歳以上の地域在住中高齢女性118名のデータを収集して,開発した母指球筋厚の妥当性を検討した.外的妥当性を分析するために生体電気インピーダンス法で測定した四肢骨格筋量を用いた.その結果,母指球筋厚と四肢骨格筋量は有意な相関関係を示し,母指球筋指標が全身の骨格筋量を反映す新たなマーカーとなる可能性が示唆された.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
前年度に男性で確立したMRIと超音波画像診断装置を使用した母指球筋測定方法を女性に応用し,概ね問題なく測定が実施できた.この結果,男性に加え,女性でも母指球筋が全身の骨格筋量指標となる可能性を見出すことができた.臨床応用を目的とした地域在住中高齢者のデータ収集は,男性・女性ともに100例以上のデータ収集を終えており,研究は順調に進展している.
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今後の研究の推進方策 |
現段階で,臨床応用を目的とした地域在住中高齢者のデータ収集は,男性・女性ともに100例以上のデータ収集を終えている.今後も定期的に測定会を開催し,データ収集を継続する予定である.
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