研究課題/領域番号 |
22K17579
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 藤田医科大学 |
研究代表者 |
吉田 太樹 藤田医科大学, 保健衛生学部, 助教 (90880823)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2025年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 動作分析 / 定量化 / 機器開発 / 活動量 / 運動麻痺 / 脳卒中 |
研究開始時の研究の概要 |
リハビリテーション医療における,脳卒中後運動麻痺の評価方法は医療者の視診による主観的な順序尺度によって実施されている.そのため,評価者により結果のばらつきが大きく,正しく測定が実施できていないことや,細かな運動機能障害が改善の変化を捉えられていない可能性がある.本研究では,タブレット端末と姿勢推定技術を用いて,脳卒中後運動麻痺を簡便な手法で定量的に測定できる機器を開発し実用可能性を検討する.また,これまで行われてきた視診による評価と比べ,運動機能障害の詳細な評価が可能であるかを検討する.
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研究実績の概要 |
リハビリテーション医療における,脳卒中後運動麻痺の評価方法は医療者の視診による主観的な順序尺度によって実施されている.そのため,評価者により結果のばらつきが大きく,正しく測定が実施できていないことや,細かな運動機能障害が改善の変化を捉えられていない可能性がある.本研究では,タブレット端末と姿勢推定技術や慣性センサーなどのセンサー技術を用いて,脳卒中後運動麻痺を簡便な手法で定量的に測定できる機器を開発し実用可能性を検討することを最終的な目的とする. 初年度には,予備的な検討として姿勢推定技術を用いた手指動作解析と,対象者の動作を簡便に計測することを目的としたタブレット端末アプリケーションおよびIMUセンサーの開発,起立着座動作の回数と動作のエラーを自動的に測定し対象者にフィードバックを実施するアプリーケーションの開発を主に実施した. その結果,手指動作のような巧緻性が高い動作については平面画像の分析技術のみではなく,深度センサー等の技術を用いることにより,より精緻な分析が見込めることが確認された.また,IMUセンサーを用いた検討では,リハビリテーション訓練にて頻繁に実施される起立着座動作におけるフィードバックや,単関節の関節可動域測定に活用できる可能性があることが示された. 次年度以降も,データ計測および機器開発を継続し,活動量や身体動作の定量的な計測に向けた検証を進めていく予定である.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
センサー技術および画像を用いた姿勢推定技術開発を関連企業の協力を得ながら実施しているが,新型コロナウィルス感染症の拡大の影響もあり,開発工程に若干の遅れが生じたたため.
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今後の研究の推進方策 |
関連企業との協議の結果,まずはIMUセンサーを用いた活動量測定アプリケーション,身体動作測定アプリケーションの開発を実施する予定である.その後,適宜進捗状況に応じて,姿勢推定技術を活用した動作分析アプリケーションおよび脳卒中片麻痺者の運動麻痺定量化に向けたアプリケーション開発を実施する予定である.そのため,当初予定していた計画を変更しつつ予算を執行する予定である.
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