研究課題/領域番号 |
22K17589
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
木村 隆 琉球大学, 病院, 助教 (50748019)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2026年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2025年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 糖尿病 / 過活動膀胱 / 低活動膀胱 / 神経因性膀胱 / 膀胱機能障害 / 低出力体外衝撃波 |
研究開始時の研究の概要 |
糖尿病による膀胱機能障害は、腎不全誘発因子にも関わらず、糖尿病性腎症と比較して一般的に認知されていない。初期には過活動膀胱、末期には残尿を伴う低活動膀胱の相反現象が併存する不可逆的変化で、薬剤抵抗性である。本研究では、尿路結石治療の1/10のエネルギーを利用した新たなニューロモデュレーション手法:低出力体外衝撃波照射の効果に着目する。低出力体外衝撃波照射は、キャビテーション崩壊(沸騰現象)とミクロジェット水流により細胞を刺激、短期的に骨盤内血流増加、長期的に膀胱機能再生をもたらし、従来のニューロモデュレーションを凌駕する効果を持つ。糖尿病性膀胱機能障害に対する新たな低侵襲治療法の確立を目指す。
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研究実績の概要 |
成人の死亡原因として糖尿病と腎不全の増加が著しい。糖尿病による膀胱機能障害は、膀胱尿管逆流、水腎といった上行性の腎不全誘発因子にも関わらず、糖尿病性腎症と比較して一般的に認知されていない。初期には過活動膀胱、末期には残尿を伴う低活動膀胱の相反現象が併存する不可逆的変化で、それゆえ薬剤抵抗性である。このような背景を踏まえ、糖尿病に伴う膀胱機能の経時的変化について糖尿病モデルラットを用いて生理学、組織学、薬理学的方面から解析することを目的とした。 まず糖尿病における膀胱機能の経時的な変化を研究するためにSprague-Dawley系雌性ラットにストレプトゾトシン(STZ) 65mg/kgを腹腔内投与し、それぞれ3日、2週、4週、8週、12週経過した糖尿病モデルラットを作製した。コントロール群の血糖が200台であるのに対してDMラット群ではそれぞれの週数で血糖が600台となって糖尿病を発症していることを確認した。基線圧、閾値圧、最大収期圧に経時的変化を認めなかったのに対して8週以降で排尿間隔が有意に延長し、残尿が増加する傾向を認めた。次に代謝ケージを使用して糖尿病3日、2週、4週、8週、12週目のSDラットにおいて、24時間の排尿及び飲水パターンを計測した。12時間ごとの明暗周期を設定して観察し、排尿量、排尿回数、飲水量を記録した。飲水量は糖尿病2週目以降で増加し、暗期で全般的に排尿回数が増加することが判明した。総排尿量は糖尿病3日、2週、8週で増加するのに対して1回排尿量は変化しなかった。膀胱内圧測定で週数とともに残尿が増加していることを踏まえると膀胱容量は増加するものの残尿が増加するため見た目の1回排尿量は増加していない可能性が考えられた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
糖尿病ラットを作成し、持続膀胱内圧測定や代謝ケージを使用した研究を行うことができている。
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今後の研究の推進方策 |
オーガンバスを使用した組織の機能性変化を追加で調査するとともに、24週の糖尿病ラットを作成し、さらに長期的な糖尿病の膀胱機能への変化を観察する。また組織学的評価として、膀胱筋層及び粘膜、繊維組織について経時的変化を確認する。
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