研究課題/領域番号 |
22K17590
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 埼玉県立大学 |
研究代表者 |
滝澤 宏和 埼玉県立大学, 大学院保健医療福祉学研究科, 大学院研究員 (00891251)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 注意バイアス / 脳卒中後うつ / リハビリテーション / 脳卒中 / 抑うつ |
研究開始時の研究の概要 |
脳卒中に発症した患者の約3割が抑うつ症状を併発している。脳卒中後の抑うつ症状は患者の身体活動量やQOL低下などリハビリテーションの阻害因子であることが報告されている。抑うつ症状の誘因として、嫌悪な刺激に注意が偏る注意バイアスがある。注意バイアス修正練習は抑うつや不安症状の改善に効果があるとされている。脳卒中患者に対する注意バイアス修正練習のためには、認知機能や脳卒中患者の注意バイアスの特徴を捉え、適切な刺激での練習を要する。本研究は脳卒中患者の注意バイアスを修正する練習方法を開発し、抑うつ・不安症状の軽減、リハビリテーションの効果促進する効果をねらう。
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研究実績の概要 |
脳卒中罹患者は高齢者が多く、注意バイアスの指標となる中性刺激に対する反応時間は認知機能の影響を受ける(Takizawa H, 2020). 高齢者の注意バイアス研究では嫌悪な刺激を避ける陽性効果が存在する(Reed AE, 2012). 本研究では, 脳卒中患者の注意バイアスの特性を明らかにし, 適切な刺激を用いた介入戦略を検討している. 本研究の介入効果として, 脳卒中患者の抑うつ・不安の軽減と抑制を図ることでリハビリテーションの効果の促進を期待している. 2023年度では, 2022年度に作成したアプリケーションの信頼性と妥当性の検証を健常者10名を用いて実施した. 作成したアプリケーションは既存のPCアプリケーションと比較しても, 信頼性・妥当性ともに高いことを確認した. この結果は日本作業療法学会ならびに日本行動医学会にて報告した. また, 脳卒中患者を用いての介入研究のデータ採取も開始しており, 2024年4月末の時点で23名のデータ採取が終了している.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
アプリの信頼性・妥当性の検証は進んでいるが, 新型コロナの影響により研究が中断することがありデータ採取は遅延している.
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今後の研究の推進方策 |
二施設を用いてのデータ採取を実施しており, データ取得には施設間で差が生じる可能性がある. 各施設のスタッフと連携を取り, 研究対象者に対しては適宜研究説明を実施し, リクルートを進めていく.
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