研究課題/領域番号 |
22K17594
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
|
研究機関 | 東都大学 (2023) 順天堂大学 (2022) |
研究代表者 |
作山 晃裕 東都大学, 幕張ヒューマンケア学部, 講師 (80910380)
|
研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2025年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
|
キーワード | 骨格筋 / 心不全 / 運動療法 / 高齢患者 / リハビリテーション |
研究開始時の研究の概要 |
高齢心不全患者の骨格筋量の運動機能への影響が明らかになっている一方で、骨格筋の「質」の運動機能への影響については十分に検証されていない。本研究では、高齢心不全患者の骨格筋量に加えて、骨格筋の質を筋内の脂肪化、筋の硬さ、筋の密度、筋の収縮性、筋の代謝の面から多面的に評価し、その詳細な特徴を明らかにする。また、骨格筋の質と量の関係、骨格筋の質と運動機能および日常生活機能レベルとの関連、さらに予後との関連についても調査する。その結果をもとに骨格筋の質に応じた最適な運動療法プログラムを開発し、その効果を明らかにすることを目指す。
|
研究実績の概要 |
高齢化が進む我が国では、心不全患者の重症化や介護必要度の増加が問題となり、その対策が急務となっている。高齢心不全患者では、骨格筋量が減少するサルコペニアやフレイルを有すると予後が悪いことが報告されている。骨格筋量が減少すると、筋力や歩行速度が低下するなど運動機能へも影響する。高齢心不全患者の骨格筋量の運動機能への影響が明らかになっている一方で、骨格筋の「質」の運動機能への影響については十分に検証されていない。 骨格筋の質は、筋内の脂肪化、筋の硬さ、筋の密度、筋の収縮性、筋の代謝など多岐に起因する。健常者においても、骨格筋の質は加齢に伴い低下し、身体機能と関連する。我々は、大動脈弁狭窄症に対して経カテーテル大動脈弁留置術を施行された高齢患者を対象に、術前CT検査で評価した大腰筋の筋量に加え、筋内の脂肪化(質の低下)も再入院リスクを増加させることを報告した(Sakuyama A, et al. Phys Ther Res. 2021)。一方、骨格筋の質は多岐に起因するため、骨格筋の最適なトレーニング方法を考えるうえで、骨格筋の質を多面的に評価し、それらの相互関係や、骨格筋量や運動機能との関連を明らかにする必要がある。本研究成果により、高齢心不全患者の骨格筋量に加えて、骨格筋の質を多面的に評価し、その詳細な特徴を明らかにすることを目指す。 2023年度は、心不全患者を対象に、超音波診断装置を用いた骨格筋の質・量の評価、体組成評価、筋力・身体機能評価、日常生活機能評価などを行う研究を実施するための研究実施施設との調整、機器の調整、倫理申請の準備・申請を行った。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究代表者の所属施設の異動に伴い、2022年度に開始していたデータ取得継続が困難となり、新たな研究実施施設との調整が必要となったため。
|
今後の研究の推進方策 |
研究倫理審査が承認されたため、心不全患者を対象にした研究データの収集を進めていく。
|