研究課題/領域番号 |
22K17602
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 川崎医療福祉大学 |
研究代表者 |
矢野 実郎 川崎医療福祉大学, リハビリテーション学部, 准教授 (30550397)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 構音障害 / Speech Handicap Index |
研究開始時の研究の概要 |
脳卒中などで発話が不明瞭になる構音障害は生活の質を低下させる。国外には構音 障害患者の生活の質を評価する自覚的評価尺度Speech Handicap Index(SHI)が あり、多言語で信頼性と妥当性が確認され、臨床場面で広く使用されている。しかし、日本語翻訳が無いため、国内で使用できず、構音障害患者の生活の質を評価できない。本研究ではSHIを日本語翻訳し、信頼性と妥当性を検証する。そして、日本語版SHIが構音リハビリテーション効果を評価する方法として有用か検討する。日本語版SHIにより構音障害の自覚的評価が可能となり、構音障害患者の生活の質への影響を明らかにすることができる。
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研究実績の概要 |
2023年度は①倫理申請手続き、②実験・データ測定、③学会発表を行った。 ①広島大学病院の追加申請を行い承認された。 ②実験・データ測定:各施設にて研究プロトコルに従い日本語版Speech Handicap Index(SHI)と音声データ録音(北風と太陽、Oral DiadochoKientic Ability)を実施した。現時点で器質性構音障害32例(口腔がん、中咽頭がん)、運動障害性構音障害51例(痙性子運障害、弛緩性構音障害、運動低下性構音障害、一側性上位運動ニューロン障害など)、健常者(コントロール群)67例実施している。 ③学会発表:2023年6月3日に開催の第40回日本顎顔面補綴学会総会・学術大会の教育研修会にて「顎顔面補綴治療における構音機能評価」という演題で本研究内容の概要を発表した。また、2023年8月20~23日にニュージーランドのオークランドにて開催された32nd World Congress of the IALP 2023にて一般演題「Development of the Japanese version of the Speech」を筆頭演者としてポスター発表した。さらに、2023年10月5,6日に開催の第38回日本音声言語医学会総会・学術集会にて、一般演題「日本語版Speech Handicap Index(SHI)の開発(第1報)」を共同演者として口頭発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の計画通り、データ測定は順調に進展している。途中の経過報告として、これまで測定したデータ結果を学会発表した。
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今後の研究の推進方策 |
①データ測定: 引き続き、構音障害例のデータ数がまだ不足しているため、目標数まで実験を継続していく。 ②データ解析: 測定が完了したデータから解析を行っていく。データが揃い次第、統計解析も進めていく。 ③論文作成 Introduction, Method, Resultまで作成を進めていき、データが揃い次第、Result, Discussionの作成を始めていく。
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