研究課題/領域番号 |
22K17616
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
澤田 智紀 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 研究員 (70867697)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 筋疲労 / 温冷交代刺激 / 筋硬度 / 筋組織循環動態 / 近赤外線分光法 / 自律神経活動 / 心拍変動 / H反射 / 筋組織酸素動態 / 筋緊張 / 筋血流量 |
研究開始時の研究の概要 |
温冷交代浴は温水と冷水に交互に浸かる入浴方法の一つであり,疲労もしくは損傷した筋組織の浮腫や炎症を軽減させるほか,精神的なリラックス手段としても広く利用されている.一方、実施場所に制限があり,また温度や衛生面での管理が難しい問題を有している. 本研究は局所に定量的な温冷刺激を与えることが可能なデバイスを用いて温冷交代刺激を実施し,客観的な生理学的評価指標をもとにした筋疲労の改善メカニズムを検証することを目的とする.
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研究成果の概要 |
本研究では繰り返しの収縮によって惹起させた筋疲労に対して局所的な温冷交代刺激を行い、生理学的評価指標をもとに生体へ及ぼす影響を検証し、筋疲労改善メカニズムを明らかにすることを目的として実施した。その結果、局所的な温冷交代刺激により主観的な疲労の改善とともに、近赤外線分光法を用いた標的筋組織内の循環動態、心拍変動解析を用いた自律神経活動、H反射を用いた脊髄興奮性といった筋疲労の改善を裏付けるような評価指標に影響を及ぼすことが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
交代浴はリハビリテーション領域やスポーツ現場で広く活用されているが、大きな浴槽が2つ必要であること、温度管理が難しいこと、複数名が使用する際に衛生面に問題があることなどの欠点が存在していた。本研究によって局所的な温冷交代刺激の生理学的効果が明らかとなりその有効性が示された。また、従来の交代浴と比較して場所を選ばす簡便に実施できることから、本研究で用いた温冷交代刺激が筋疲労に対する新たな予防的治療手段となり得る可能性が示唆された。
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