研究課題/領域番号 |
22K17628
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
仁藤 充洋 山形大学, 医学部, 助教 (70732692)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 脊髄刺激 / 上肢筋 / ランダムノイズ刺激 / 健常者 / 電気刺激 / 筋電図 / 脊髄 / 上肢 / リハビリテーション |
研究開始時の研究の概要 |
中枢神経系疾患後の運動機能を改善する手段として経皮的電気刺激が使用されている。本研究では、頚部脊髄に対する電気刺激に着目し、健常成人を対象に大脳や脊髄神経機構に対する神経生理学的な影響を調べることが目的である。これらの指標を用いて神経活動の変調を誘導できる適切な刺激設定を明らかにするとともに、運動機能に及ぼす影響について検証し、リハビリテーションへの応用を目指す。
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研究実績の概要 |
本研究は、頚部脊髄への電気刺激による中枢神経系および運動機能への影響について検証し、リハビリテーションへ応用するための基礎的知見を得ることを目的としている。 1年目である2022年度は、中枢神経系の興奮性を変化させるための適切な刺激設定を明らかにするために、若年健常成人を対象に、頚部脊髄への微弱な(~3mA)電気刺激を用いて、経頭蓋磁気刺激による手指筋の運動誘発電位(MEP)を指標として皮質脊髄路への影響を検証した。直流刺激では、3mA、20分の介入でもMEPに影響を与えなかったが、ランダムノイズ刺激(tsRNS)を用いることでMEPの有意な増大を認めた。tsRNSの刺激強度と介入時間について調べたところ、最大値2mAおよび3mAの刺激強度を用いることでMEPを増大させることができ、3分間の介入時間で、介入後10分まで有意なMEP増大を誘導することができた。この刺激による不快感を質問紙を用いて被験者に確認したところ、ほとんどの被験者が刺激を感じない、あるいはわずかにしか感じないとの回答が得られた。以上の知見から、皮質脊髄路興奮性を増大させるtsRNSの刺激設定を明らかにすることができた。 次に、皮質脊髄路の興奮性増大に関わる神経機構を特定するために、体性感覚誘発電位に及ぼす影響を検証したところ、tsRNS後に有意な増大を認めた。一方、経頭蓋電気刺激や末梢神経電気刺激により検証した脊髄運動細胞の興奮性評価は有意な変化を認めなかった。以上の知見から、tsRNSは求心性入力を増大させることにより、皮質脊髄路の出力を増大させていることが示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
健常成人を対象にして、中枢神経系に影響を及ぼすことのできる刺激設定を明らかにすることができ、順調に研究が進展している。
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今後の研究の推進方策 |
tsRNSによる中枢神経系の興奮性増大に関わるメカニズムの解明と運動機能への効果を検証するために追加実験を行っているところである。
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