• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

心不全患者で生じる筋力制御不全の病態解明と心臓リハビリテーションの効果検証

研究課題

研究課題/領域番号 22K17646
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分59010:リハビリテーション科学関連
研究機関広島国際大学

研究代表者

梅原 拓也  広島国際大学, 総合リハビリテーション学部, 助教 (00880593)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2024年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
キーワード心不全 / 高密度筋電図 / 筋活動パターン / 最大下筋力 / 制御不良 / 多チャンネル表面筋電図 / 心不全患者 / 筋力制御不全 / 心臓リハビリテーション
研究開始時の研究の概要

生活場面においては、最大下の筋力をうまく制御することが合目的的なパフォーマンスを行う上で重要である。しかし、心不全患者で最大下筋力の制御不良を実験的に示した報告はない。本研究では、まず心不全患者で最大下筋力の制御不良を定量的に評価する。そして、最大下筋力の制御不良は筋活動パターンの変化と関連するのかどうか、多チャンネル表面筋電図を用いて検証する。さらに、心臓リハビリテーションにより、心不全患者の筋力の制御不良や筋活動パターンが改善するかどうかを検証する。これら一連の実験により、心不全患者の骨格筋障害の病態を解明し、効果的なリハビリテーションプロトコルの確立につなげる。

研究実績の概要

本研究の目的は、心不全患者の筋活動パターン異常が生じているかについて定量的に評価することであった。
対象は、健常高齢者と入院している心不全患者を対象とした。運動課題は、ハンドヘルドダイナモメーターを用いて等尺性膝関節伸展筋力の最大随意筋力(MVC)を測定した。要求する運動課題は、20%、40%、60%のMVCでの台形課題を行わせた。筋活動パターンについては、高密度筋電図によって筋活動パターンの変化をすでに確立された指標(modified entropyとcoefficient of variation(CV))で数値化した。統計解析は、運動課題要因と群間要因(心不全と健常高齢者)で二元配置分散分析を行った。運動課題別での筋活動パターンのmodified entropyは、20%課題で心不全患者が5.56 ± 0.16、健常高齢者が5.28 ± 0.47、40%課題で心不全患者が5.59 ± 0.17、健常高齢者が5.34 ± 0.61、60%課題で心不全患者が5.57 ± 0.19、健常高齢者が5.33±0.62であった。運動課題別での筋活動パターンのCVは、20%課題で心不全患者が14.13 ± 6.99、健常高齢者が22.36 ± 14.11、40%課題で心不全患者が14.89 ± 6.21、健常高齢者が21.56 ± 16.28、60%課題で心不全患者が15.54 ± 7.43、健常高齢者が22.56 ± 17.04であった。二元配置分散分析の結果、modified entropyとCVの群間要因(心不全と健常高齢者)で有意な主効果が認められた。
つまり、心不全患者は、健常高齢者と比べて筋活動パターン異常が起きている可能性がある。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

新型コロナウイルス感染症の影響は、少なくなってきているものの、協力病院での感染症(コロナやインフル)の蔓延などにより、測定できない期間が1-2ヶ月あった。そのため、予定の測定や研究の打ち合わせができずに遅れた。ただ、2022年度の遅れよりはかなり改善してきてる。

今後の研究の推進方策

引き続き、データを測定する。そして、心不全患者の入退院時でデータを測定し筋活動パターンが改善する効果的な心臓リハビリテーションの解明をしていく。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi