研究課題/領域番号 |
22K17655
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
後藤 桂 奈良県立医科大学, 医学部, 研究員 (10469554)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | がん性悪液質 / サルコペニア / 中鎖脂肪酸 / ケトン体 / がん性サルコペニア |
研究開始時の研究の概要 |
先行研究では、カプリル酸およびカプリン酸はin vitroで、抗腫瘍効果と骨格筋芽細胞の増殖と成熟の促進効果が確認されている。本研究では研究実績のあるラウリン酸と同様のマウス悪液質モデルの実験系を用いて、カプリル酸およびカプリン酸のがん性サルコペニアに対する有用性を検討しラウリン酸と比較する。カプリン酸とカプリル酸のがん性サルコペニアに対する効果を確立することにより、これらを中心成分とするがん性サルコペニアに対する経口栄養食品の作製につながる。その結果、化学療法などの治療に併用することで治療忍容性が改善され、社会活動性の回復を促進することが期待される。
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研究実績の概要 |
がん性悪液質は進行がん患者の80%に発生し、治療忍容性を低下させ疾患予後を低下させる。がん性サルコペニアはがん性悪液質の主たる原因と考えられ、この克服はがん患者の予後とQOLの改善に直結している。本研究では、中鎖脂肪酸のがん性サルコぺニアに対する効果を動物モデルを用いて検討を行った。CT26マウス大腸癌細胞を同系のBALB/cマウス腹腔内に接種し悪液質モデルを作製した。接種後10日以降に体重減少と腹水貯留が見られ、大腿4頭筋重量は30%減少した。この系に、ラウリン酸(C12)、カプリン酸(C10)、および、カプリル酸(C8)の三種の中鎖脂肪酸を標準食に2%w/wで混じて経口投与すると、C12とC8では筋重量の回復が認められた。このとき、血中ケトン体を測定すると、C8のみでケトン体の増加が認められた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
初年度は、3種の中鎖脂肪酸のがん性サルコペニアへの効果とともにケトン体生成について検討を行った。
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今後の研究の推進方策 |
本年度は、同様のがん性サルコペニアモデルを用いて、3種の中鎖脂肪酸のサイトカインにに対する効果を検討する予定である。
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