研究課題/領域番号 |
22K17663
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 藤田医科大学 |
研究代表者 |
粟飯原 けい子 藤田医科大学, 保健衛生学部, 助教 (00878366)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2024年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 摂食嚥下障害 / リハビリテーション / 舌 / 320列面検出器型CT / 動態解析 |
研究開始時の研究の概要 |
効果的かつ効率的な摂食嚥下リハビリテーションには,病態に応じた適切な訓練法の選択が重要である.画像技術の進歩により嚥下動態の三次元表示・定量的解析が実現し,訓練効果の正確な評価が可能になりつつある.しかし,摂食嚥下の主要器官である舌の運動強化を目的とする訓練法については,未だに訓練効果を明示できていないものが存在する.それは高速かつ複雑な嚥下中の舌動態に対する定量解析法が未確立なことに起因する.本研究では嚥下中の舌動態の定量解析法を確立し,種々の訓練法における舌運動効果を定量的に検証する.さらに咽頭残留・誤嚥を認める摂食嚥下障害患者における舌動態を定量化し,症状との関連性について検討する.
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研究実績の概要 |
摂食嚥下リハビリテーションを効果的かつ効率的に提供するためには,病態に応じた適切な訓練法の選択が重要である.しかし,摂食嚥下において主要な器官である舌の運動強化を目的とする訓練法については未だ訓練効果を明確に示すことができていないものが存在する.それは舌の特異的な構造を背景とした複雑な動態を定量的に解析する手法が確立されていないためである. 摂食嚥下の過程における舌の役割は1)捕食した食物を臼歯に移送し咀嚼・食塊形成を補助する,2)飲み込みやすい形状へと変化した食物をまとめて咽頭へ送り込む,3)咽頭から食道へ食物を残留させることなく送り込む,といったように非常に多岐にわたる.舌はその本体が筋で構成されており,ヒトの骨格筋の中で唯一関節を持たない.さらに筋繊維が上下,左右,前後方向に三次元で走行していることで,筋の収縮による運動方向は単に一次元でなく三次元で複雑に変化する.この三次元で変化する動態を定量的に評価するためには三次元で運動を捉える画像診断技術が必要不可欠である. 本研究では軟組織の輪郭描出手法を用いて舌動態の定量評価法の確立し,既存の訓練法・嚥下手技の効果を定量的に評価する.舌動態への訓練効果が明らかになることで摂食嚥下障害の病態に応じたより適切な訓練法の選択に寄与するものと考える. これまでに成人女性28名 (29-88歳),成人男性19名 (23-88歳)のCT撮影を完了し,撮影されたデータから画像処理.評価項目の解析を継続して行なっている.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
被験者全てのCT撮影は完了し画像処理,評価項目の解析とまとめをすすめている.
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今後の研究の推進方策 |
計測結果をまとめ,論文投稿の準備へとすすめる予定である.
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