研究課題/領域番号 |
22K17674
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
尾崎 雄祐 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 助教 (80909094)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | スプリント / スタティックストレッチ / キネマティクス / ハムストリング / 肉離れ / ノルディックハムストリング / キネティクス |
研究開始時の研究の概要 |
全力疾走中の滞空期では,膝が勢いよく前に振り出される力が働く.この時,膝関節屈曲―股関節伸展の筋力発揮の役割を担うハムストリングス(Ham)の肉離れが生じやすく,その予防の観点から,Hamのスタティックストレッチ(SS)が用いられる.しかし近年,SSが急性的,長期的に爆発的な運動能力低下を招くことが指摘され,SSは傷害予防と運動能力低下の両可能性を有すると考えられるようになった.そこで本研究では,傷害予防に用いられるHamのSSは,最大疾走速度局面の下肢キネティクスを急性的,長期的に変化させ,最大疾走速度に影響を与えるかを明らかにする.
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研究実績の概要 |
ハムストリングへの120秒間の静的ストレッチングが、最大疾走速度局面における時空間的変数、およびスイング後期の下肢キネマティクスに与える急性効果を検討した。また、その急性効果とノルディックハムストリング筋力との関係を調査した。その結果、静的ストレッチは、直後の最大疾走速度の低下とともに、接地瞬時における同側のハムストリングの理論長増大をもたらした。加えて、ノルディックハムストリング筋力が低いほど、疾走速度の低下が顕著だった。本年度、この研究結果がMortor Control誌に受理・掲載された。 さらに、昨年度に調査した、ノルディックハムストリング筋力と、最大疾走速度局面における時空間的変数、およびスイング後期の下肢キネマティクスの関係について、その研究成果を国際学術誌に投稿し、現在査読を受けている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初の研究計画の半分が遂行され、その成果をまとめた論文うち1報が国際学術誌に受理された。また査読中のもう1報についても、査読者から肯定的な評価を受けている。しかし、残りの継続介入を行う研究課題について、実験の遂行が遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
ハムストリングへの継続的なスタティックストレッチによって、最大疾走速度やスイング後期の遊脚キネマティクスがどのような影響を受けるかを検討する。また、ハムストリングのスタティックストレッチと筋力トレーニングによる長期介入によって、最大疾走速度と疾走時の遊脚キネマティクス、および時空間変数がどのように変化するか事例検討する。
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