研究課題/領域番号 |
22K17688
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪精神医療センター(こころの科学リサーチセンター) |
研究代表者 |
木村 文香 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪精神医療センター(こころの科学リサーチセンター), こころの科学リサーチセンター, プロジェクトチームリーダー (50804291)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | アルツハイマー病 / 運動 / ニューロン新生 / フレイル |
研究開始時の研究の概要 |
アルツハイマー病 (AD) はフレイルと相互に影響しあうため、ADのみへの対処では治療効果に限界がある。ADとフレイル双方に対処できる運動療法は効果的であるものの、高齢者は運動を継続して行うことが難しい。そこで運動した際に脳でおこる変化を解析しその変化に至る経路を刺激して、運動による脳の変化を模倣することによって、ADの治療法となるか、フレイル改善の効果も見込めるかどうかについて検証を行う。
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研究実績の概要 |
運動した際に脳で起こる変化の代表的なものとして、海馬歯状回におけるニューロン新生が挙げられる。多くのアルツハイマー病モデルマウスでは海馬歯状回におけるニューロン新生が低下することが報告されているものの、本研究で用いるアルツハイマー病モデルマウスではニューロン新生に変化が見られるかどうか明らかとなっていない。 前年度では、BrdUを投与した老齢の野生型マウスおよびアルツハイマー病モデルマウスの海馬歯状回における分裂細胞の数を調べたところ、有意な減少を観察した。また、薬剤の単回投与を行うことで野生型マウスとアルツハイマー病モデルマウス両方で海馬歯状回における分裂細胞の数が増加することを前年度に確認したため、薬剤の単回投与を行い記憶能力の改善が見られるかどうか新奇物体認識試験を行ったところ、改善傾向はみられなかった。単回投与群においては投与後の異なるタイミングでの新奇物体認識試験や異なるタイプの認知機能試験を行うと同時に、連続投与下では効果が認められる可能性があるため、連続投与下での行動実験も行う予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
薬剤投与の条件検討を行っていたため。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き薬剤の連続投与の条件検討を行うと同時に行動実験を進めていく。
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