研究課題/領域番号 |
22K17697
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
佐藤 文音 高知大学, 教育研究部総合科学系地域協働教育学部門, 講師 (80837659)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 介護予防 / 認知機能 / 運動 / ダンス / 創作 / 創作ダンス / 舞踊 / パフォーマンス |
研究開始時の研究の概要 |
ダンスの実践は高齢者の認知機能を向上させると報告されているが、多くの先行研究では特定のダンス(既に決められた動き)を高齢者が踊り、認知機能への影響を検討している。これに対し本研究は、高齢者自身が動きを創り出し、独自のダンスを展開させる「創作ダンス」に焦点をあてる。本研究では「自分で動きを創り出す『創作ダンス』を実践する事で、高齢者の認知機能にどのような影響が生じるか」という学術的問いをたてた。問いの解明に向けて、地域在住高齢者を対象とした2つの介入研究を実施し、①認知機能への一過性の影響、②長期・継続的に実践した場合の影響を明らかにする。
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研究実績の概要 |
本研究では、学術的「問い」の解明を目指し、2つの課題を設定している。そのうち、2022年度は課題1(1回の創作ダンスの実践が高齢者の認知機能に与える影響の検証)に着手した。介入研究で実施する創作ダンスおよびエアロビックダンスの運動プログラムを作成した。また、プログラムで使用する音楽を検討し、研究用にアレンジしたCDを作成した。その後、大学生および高齢者を対象としたプレ実験を複数回実施し、プログラム中の対象者の反応、安全性や運動強度を確認した。これらを通して、介入の具体的な内容・研究デザインが確定した。その他、研究で必要な物品の準備として、認知機能検査(Stroop testのソフト)の購入や質問紙の作成等を行った。また、研究フィールドにおいて関係者と打合せを重ね、研究実施場所の確保、自治体の広報誌を用いた研究対象者募集の準備を行った。研究倫理委員会への審査申請の手続きも進め、承認を得ている。 上記の通り、2022年度は課題1に着手したが、新型コロナウィルスの影響を受け、介入研究を実施できなかった。成果報告のためのデータ収集も出来ていない。しかし、次年度の実施に向けた準備を進め、2023年4月より研究対象者の募集を開始する予定である。感染症予防の観点から、当初予定していた高齢者集団への介入(集団を対象とする運動プログラム)も見直し、個々人への介入(個人を対象とする運動プログラム)に内容を変更している。既に研究実施に必要な準備は整っていると考えている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2022年度も新型コロナウィルスの感染者数が急増する時期があり、本研究を実施する地域においては、高齢者に対する不要不急の外出自粛要請が県から出される時期もあった。これらの状況を考慮し、また本研究の対象者は高齢者である事を踏まえ、2022年度に予定していた課題1の実施を延期した。2023年4月には研究を開始する予定であり、そのための事前準備は全て完了している。以上の事から、現在までの進捗状況を「やや遅れている」と判断している。
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今後の研究の推進方策 |
2022年度の実施を延期した課題1(1回の創作ダンスの実践が高齢者の認知機能に与える影響の検証)を開始する。既に研究開始の準備、必要な手続きは完了しており、2023年4月より対象者を募集し、5月からデータを収集する。介入研究・データ収集は2023年度中旬には完了する予定であり、その後早急にデータ分析を行い、成果報告へとつなげる。
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