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水泳の特性を考慮した動作指標の開発による水泳時の低抵抗技術の探究

研究課題

研究課題/領域番号 22K17698
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分59020:スポーツ科学関連
研究機関鹿屋体育大学

研究代表者

成田 健造  鹿屋体育大学, スポーツ・武道実践科学系, 講師 (70836999)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2022年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
キーワード抵抗 / 水泳 / 動作 / 流体力学 / クロール泳 / 抵抗力 / コーチング / 泳動作
研究開始時の研究の概要

水泳中の抵抗力を小さくすること(低抵抗技術の獲得)は、水泳の研究・実践現場での重要なテーマである。本研究は、「水泳中の低抵抗技術」を探るために「水泳時ならでは」の泳動作指標を作成し、抵抗力の低い“泳者”の特徴と、選手内での抵抗力の低い“時期”の特徴について調査することを目的とする。この目的の達成は、水泳中の低抵抗技術に関する理解を深め、それを指導へ反映することにより、競技パフォーマンスの向上へ大きく貢献できると考える。

研究実績の概要

本研究に関する内容「The difference in active drag between front crawl and backstroke: A kinematic approach」を、2023年9月にドイツのライプツィヒで開催された国際学会「the XIVth International Symposium of Biomechanics and Medicine in Swimming」で発表した。その成果は国外の研究者にも高い評価を受け、現在はその内容をさらに発展させ、投稿論文として執筆中である。
2023年度は2022年度に実施した実験の動作分析を大幅に進めることができた。水中という環境下では、気泡や水面反射の影響で分析にも莫大な労力と時間を有する。また、分析には高性能(特にGPU)なPCが必要とされる。2023年度はPCを購入し、分析を通してノウハウを高めることができた。そこで蓄積したデータを元に、本研究の動作指標を算出するプログラミングを作成した。2024年度以降はそれらのデータを用い、論文執筆に注力し、国際誌へ複数本の掲載を目指す。なお、現在は本研究に関連して、「抵抗力と身体組成の関係」に焦点を当てた研究論文を投稿中である。
2024年度以降は回流水槽での実験にも着手する。具体的には、回流水槽で3次元動作を取得するための環境整備に注力する。そのための実験スケジュールをすでに決めており、この測定の実現に向けて取り組む。測定可能な実験環境を整備した後、動作と抵抗の両データを回流水槽で計測し、その後分析を進める。そして、「水泳時の低抵抗技術」に関する研究史の発展を目指す。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本研究に関する実験の大半を2022年度に終え、2023年度はその分析を進めた。また、本研究に関する内容を国際学会で発表し、国外の研究者ともディスカッションした。現在はその内容をさらに発展させ、投稿論文として執筆中である。
水中という環境下では、気泡や水面反射の影響で分析にも莫大な労力と時間を有するが、高性能(特にGPU)のPCを購入したことで、分析作業を大きく進めることができた。そこで蓄積したデータを元に、本研究の動作指標を算出するプログラミングを作成した。

今後の研究の推進方策

2024年度以降はこれまでに分析したデータを用い、論文執筆に注力し、国際誌へ複数本の掲載を目指す。
他に、回流水槽での実験にも着手する。具体的には、回流水槽で3次元動作を取得するための環境整備に注力する。そのための実験スケジュールをすでに決めており、この測定の実現に向けて取り組む。測定可能な実験環境を整備した後、動作と抵抗の両データを回流水槽で計測し、その後分析を進める。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2024 2023 2022

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] Role of kicking action in front crawl: the inter-relationships between swimming velocity, hand propulsive force and trunk inclination2024

    • 著者名/発表者名
      Kadi Tomoya、Washino Sohei、Tsunokawa Takaaki、Narita Kenzo、Mankyu Hirotoshi、Murai Akihiko、Tamaki Hiroyuki
    • 雑誌名

      Sports Biomechanics

      巻: 1 ページ: 1-19

    • DOI

      10.1080/14763141.2024.2303361

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Novel Method for Estimating Propulsive Force Generated by Swimmers’ Hands Using Inertial Measurement Units and Pressure Sensors2022

    • 著者名/発表者名
      Kadi Tomoya、Wada Tomohito、Narita Kenzo、Tsunokawa Takaaki、Mankyu Hirotoshi、Tamaki Hiroyuki、Ogita Futoshi
    • 雑誌名

      Sensors

      巻: 22 号: 17 ページ: 6695-6695

    • DOI

      10.3390/s22176695

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] The difference in active drag between front crawl and backstroke: A kinematic approach2023

    • 著者名/発表者名
      Kenzo Narita, Tomohiro Gonjo, Hideki Takagi
    • 学会等名
      The XIVth International Symposium on Biomechanics and Medicine in Swimming
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] クロール泳中の身体セグメントの姿勢・動作速度から抵抗力を考える ~圧力抵抗の観点から~2022

    • 著者名/発表者名
      成田健造, 加地智哉, 髙木英樹
    • 学会等名
      2022年日本水泳・水中運動学会年次大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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