研究課題/領域番号 |
22K17699
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
奈良岡 佑南 順天堂大学, 大学院医学研究科, 博士研究員 (50828522)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 女性アスリート / 除脂肪体重 / 月経異常 / Female Athlete Triad / 筋肉量 / 体脂肪量 |
研究開始時の研究の概要 |
女性アスリートが競技で最高のパフォーマンスを発揮するためには、多くの身体的な特徴による課題が存在する。特に無月経や骨粗鬆症など、選手生命だけでなく、女性としての健康を損なう場合もある。研究では、様々な競技種目において、月経異常を起こさない体脂肪量や筋肉量をスコア化することを目的とする。これにより、女性アスリートの競技力向上のみならず、ケガによる選手生命の短縮を防止し、ひいては世代を超えた女性の健康管理に貢献することを目指す。
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研究実績の概要 |
女性アスリートが競技で最高のパフォーマンスを発揮するためには、多くの身体的な特徴による課題が存在する。特に体脂肪率が低い審美系や長距離種目を専門とする女性アスリートは「利用できるエネルギーの不足」「無月経」「骨粗しょう症」といったFemale Athlete Triad; FAT(女性アスリートの三主徴)を発症することが多い。これまでは、低体脂肪率それ自体が月経異常を引き起こすとされていたが、以前の我々の研究から、アスリートでは筋肉量の低下も月経異常を引き起こす原因となることが示唆された。 本研究の目的は、女性アスリートのコンディショニング法の確立を見据え月経状況と栄養摂取状態及び体組成との関連について検討することであった。1週間あたり平均12時間以上競技スポーツを行う女性167名(19.8±1.75歳)を対象に、月経状況や生活習慣に関するアンケート、体組成測定(DC-430, TANITA)、簡易型自記式食事歴法質問票(BDHQ)による食事調査を行った。 除脂肪体重が高い群では月経異常の割合が少ない傾向にあった。食事状況ではエネルギー摂取量に差はなかったが、1000kcalあたりの主食の摂取量が多く、洋菓子といった間食に食べる食品の摂取量が少なく、全体的に和食の傾向が伺えた。 エネルギー不足は月経異常の原因となるが、除脂肪体重はエネルギー出納を反映しているため、体脂肪率だけでなく除脂肪体重の低下も月経異常の指標となり得ることが示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の計画通り、被験者の測定を行い、順調に進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
本研究における次の課題は、月経異常と関連する要因を明らかにすることである。これまでに取得したデータをもとに、アスリートが月経異常、月経痛、PMSを起こす要因となる因子をについて解析を行う。結果は日本臨床スポーツ医学会で発表を行い、12月を目処に論文執筆を行う。
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