研究課題/領域番号 |
22K17714
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 日本医療大学 |
研究代表者 |
村上 正和 日本医療大学, 保健医療学部, 講師 (10913618)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2026年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2025年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2024年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2023年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2022年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | 片麻痺 / 視覚誘導性自己運動錯覚 / VR |
研究開始時の研究の概要 |
研究1:第1人称的な視点から360カメラを用いて撮影した四肢の動きの映像をVR動画に編集し,ヘッドマウントディスプレイで視聴することで運動錯覚が生じるかを確認する.また,この方法と,従来のモニターで2D映像を視聴する場合とで運動錯覚の効果に違いがあるのかを確認する. 研究2:脳卒中患者においてもVR映像を用いた方法で運動錯覚が生じるか確認する.
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研究実績の概要 |
本研究の目的は,360°カメラを用いて撮影した映像を,仮想現実(Virtual reality:以下,VR)技術を利用して3D映像として提供することによる視覚誘導性自己運動錯覚(kinesthetic illusion induced by visual stimulation:以下,KINVIS)誘発の能否や,その効果を検討することである. 研究計画では,2022年度及び2023年度に,健常者を対象に360°カメラで撮影したVR映像を用いることでKINVISが誘発できるか,また,従来のモニターを使ってKINVISを誘発する方法と比較した際の効果の違いを検証する予定であった. 2022年度はVRを用いてKINVISを誘発する方法を検討した. 2023年度は上肢および下肢において健常者を対象にVR映像を用いてKINVISを誘発することが出来,その効果をモニターを用いた従来の方法と比較し,有効性を確認できたため,その成果を第8回アジア太平洋作業療法学会で発表予定である.また,この知見を論文化すべく執筆中である.具体的には,VRを用いてKI NVISを誘発させた群の方が実験中に無意識的収縮が頻繁に生じており,リッカート尺度で評価した身体所有感や運動主体感がモニターを用いてKINVISを誘発した群よりも高かった. 2024年度~2026年度は脳卒中患者を対象とした実験を進める予定であったが,これまでの研究でKINVISが生じやすい対象者と生じにくい対象者がおり,その要因を明らかにしてから有疾患者に実験を行った方が,介入としての有効性,確実性を高められると考えたため,2024年度も引き続き健常者を対象として知見を重ねる予定としている.そのうえで2025年度および2026年度には脳卒中患者を対象とした実験を展開する予定である.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
健常者を対象にVR映像を用いてKINVISの効果を検証することは出来たものの,KINVISの発生には個人差が大きいことが現時点の課題として挙げられている.KINVISの発生をより高められる方法や,KINVISが発生されやすい個人の要因などについて明らかにしたいと考えている. そのため2024年度は当初の予定では脳卒中患者を対象とした実験を行う予定であったが,改めて健常者を対象に実験を行いたいと考えている. 以上より,今年度はおおむね順調に進展していると判断しているが,次年度は研究がやや予定より遅れる可能性があると考えている.また,学会発表や論文などの成果物はやや遅れている現状にあるため,実験と並行して進めていく予定である.
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今後の研究の推進方策 |
2024年度は健常高齢者を対象に,VRを使用したKINVISの効果について検討する予定である. 2025~2026年度には脳卒中片麻痺者を対象にVRを用いた方法でKINVISが誘発されるか否かを検討する予定である.また,運動麻痺の他に合併している症状として感覚障害や半側空間無視,身体失認等が考えられることから,本研究ではKINVISが誘発されやすい脳卒中者と誘発されにくい脳卒中者の特徴を明らかにすることを目的とする.
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