研究課題/領域番号 |
22K17715
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 東京国際大学 |
研究代表者 |
志村 圭太 東京国際大学, 医療健康学部, 講師 (90782665)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2025年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2024年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2023年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2022年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | パラスポーツ / 競泳 / 傷害調査 / 身体機能 / 障がい者スポーツ |
研究開始時の研究の概要 |
障がい者水泳(以下パラ水泳)において発生するスポーツ傷害(急性 外傷と慢性機能障害を含む)の実態は未だ不明であり、競技者が安全かつ効果的に競技力向上に取り組むために重要な課題である。パラ水泳選手は異なる原疾患により多様な機能障害を有しており、泳ぐ動作そのものやトレーニング中に生じる各身体部位への負荷が健常者とは大きく異なる。本研究では、日本人エリートパラ水泳選手を対象として、競技生活において発生するスポ ーツ傷害の種類、身体部位、頻度、受傷機転、危険因子を前向きな縦断調査によって明らかにする。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、日本人エリートパラ水泳選手の競技活動により発生するスポーツ外傷・障害の実態ならびにその原因を明らかにすることである。この目的を達成することで、パラ水泳選手に発生しやすいスポーツ傷害の予防法の確立、ならびに選手にとって安全かつ効果的に競技力向上を目指すトレーニング環境の提供 へつながるものと考えている。 2023年度における当該研究の到達目標は、日本人エリートパラ水泳選手のスポーツ外傷・障害にかかる前向き調査を開始し、同時に身体機能に関する測定項目を決定ならびに測定することであった。2022年度より、研究協力機関ならびに共同研究者と綿密な打ち合わせを実施してきたことで、予定通り4月より競技活動で発生するスポーツ外傷・障害の前向き調査を開始し、対象スイマーの身体特性との関係を明らかにするための身体機能データ収集を2回実施した。2023年度に測定を終えた身体機能データについては、本研究課題開始前より蓄積してきたデータと合わせ、その一部を解析し公表した。先天性片側前腕欠損を有するスイマーの肩関節可動域は欠損側のみならず、健側においても小さいことを明らかにした。この成果は、2023年度の関連学会で発表した(吉沢剛、志村圭太、他.片側前腕欠損を有するパラ水泳選手の肩関節可動域の特徴 .第32回日本パラスポーツ学会)。 以上の取り組みに加え、2022年度に得られたデータの解析を進め、育成年代のパラ水泳選手におけるスポーツ外傷・障害既往歴の特徴を明らかにし、関連学会で発表した(志村圭太.他.ジュニア期のパラ水泳選手に対するスポーツ外傷・障害調査.第11回日本運動器理学療法学会学術大会 )。 さらに、23年度末にはデータ解析に使用する機器の購入を進めることができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究実績の概要に示した通り、エリートパラ水泳選手の競技活動で発生するスポーツ外傷・障害にかかる前向き調査を開始し、現在までに発生した外傷・障害の記録を継続して監視および蓄積できている。また、昨年度取得したデータ解析を進め、関連学会での研究成果の公表まで終えることができた。さらに、2024年度における前向き調査と身体機能測定に必要な研究機器の購入を順次進めている。以上より、本研究は概ね順調に進展していると評価する。
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今後の研究の推進方策 |
2023年4月より開始した前向き調査については2024年9月をもって終了し、蓄積されたデータの整理並びに解析を開始する。また、2022年度から2023年度にかけて収集したデータ解析を進め、国際学会での研究成果公表と論文化作業を開始する。
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