研究課題/領域番号 |
22K17724
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 大阪電気通信大学 |
研究代表者 |
眞下 苑子 大阪電気通信大学, 共通教育機構, 准教授 (80824359)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2026年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2025年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | バレーボール / 屋内競技 / トレーニング負荷 / 傷害 / 外傷 / 障害 / スポーツ傷害 / 傷害予防 / 外部負荷 |
研究開始時の研究の概要 |
試合で最高のパフォーマンスを発揮するために,適切なトレーニング負荷設定が重要である.屋外競技では外部および内部の両面から傷害を予防する最適な負荷の研究が行われているが,屋内競技では外部負荷の観点からは十分な検討がなされていない.そこで,本研究では,屋内競技におけるトレーニング負荷と非接触型傷害発生との関係を調査し,外部負荷からみた最適なトレーニング負荷を検討することを目的とする.屋内競技の最適な外部トレーニング負荷を確立するために,(1) 非接触型傷害発生の実態把握,および (2) 外部負荷の測定・評価を行い,(3)トレーニング負荷と非接触型傷害発生との関係を検討する.
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研究実績の概要 |
本研究は、屋内競技における傷害予防に向けた最適な外部トレーニング負荷を確立することを目的としている。その中で、2023年度は、屋内競技の1つであるバレーボールに着目し、トレーニング負荷と傷害発生の実態を縦断的に調査し、これらの関係を明らかにし、傷害発生の危険性が低く、最適なトレーニング負荷を確立することを目的とした。 19名の女子バレーボール選手を対象に、10ヶ月にわたりトレーニング負荷と傷害発生の実態を調査した。 トレーニング負荷は、慣性計測装置を搭載し屋内で負荷を測定できる機器 (Vector S7,Catapult 社製) を用いて、日々の練習および試合を測定した。傷害は、日本語版 Oslo Sports Trauma Research Center 質問紙を用いて、週に1回対象者に傷害受傷状況を記録してもらった。 その結果、調査期間中50%以上の選手が傷害を受傷しており、そのうち約10%がスポーツ参加やパフォーマンスに影響を及ぼすような大きな傷害を呈していた。トレーニング負荷の中でも、外的負荷は傷害の発生と関係しており、7:21 acute:chronic workload ratio(ACWR)の指標が傷害発生と関係を示した。そのため、女子バレーボール選手の傷害を予防するためには、外的負荷のモニタリングが不可欠であり、特に7:21 ACWRの指標を見ていく必要があると考えられる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2023年度は、屋内競技の1つに着目し、トレーニング負荷と傷害発生との関係を明らかにすることが目的であり、予定通り実態調査を行うことができた。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、バレーボール以外の他の屋内競技に着目し、トレーニング負荷と傷害発生との関係を検討していく予定である。そして、 複数の屋内競技における調査から、屋内競技における傷害を予防し、 パフォーマンスを向上させるための最適なトレーニング負荷について検討する。
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