研究課題/領域番号 |
22K17725
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 大阪公立大学 |
研究代表者 |
松竹 貴大 大阪公立大学, 都市健康・スポーツ研究センター, 助教 (90737074)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | サッカー / 情報処理 / 非意識的反応 / 運動強度 / 非意識 / ポストディクション |
研究開始時の研究の概要 |
ヒトの脳には後付けで自分の行動や認識の意味を書き換え,再構成する機能がある.これは「ポストディクション」と呼ばれており,ヒトの非意識的反応に関する一つの知見である.サッカー選手は自覚的な意識や認識を伴う反応だけではなく,非意識的な反応も行っている.そのため,サッカー選手はプレーを選択する場面において,身体の反応からその行動の意味を認識する「ポストディクション」に近い体験をしている.しかしながら,この体験を「ポストディクション」として示すエビデンスは不十分であるため,本研究ではサッカー選手の非意識的反応における情報処理の特性を明らかにして「ポストディクション」に関する一つの知見とする.
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研究実績の概要 |
本研究は,研究課題Ⅰとして熟達したサッカー選手の感覚信号に対する迅速な行動(運動・反応)が,意識として脳が評価するよりも前に起こり得る反応であるのか明らかにすることを目的とした.今年度は全国大会出場レベルの高スキル群7人,サッカー経験者の低スキル群7人とサッカー未経験者7人の計21人を対象にサッカーのパス選択場面を想定したGo/No-go課題を実施した際の脳波を測定したデータの分析を行い,パス選択の場面で速く安定した反応をするためには,より強い反応を抑制する神経活動が必要であることを明らかにした.これらの研究成果をWorld Congress on Science and Football 2023,日本スポーツ心理学会での発表および「Brain Sciences」へ論文を掲載することができた.また,研究課題Ⅱについては全ての測定が実施できていないため,次年度は引き続き測定を実施する必要がある.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
今年度、予定していた成果の発表としてWorld Congress on Science and Football 2023,日本スポーツ心理学会での口頭発表および「Brain Sciences」へ論文を掲載することができた.また,研究課題Ⅱの測定については,10名/30名の測定が完了しており,次年度残り20名の測定を実施する必要がある.
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今後の研究の推進方策 |
研究課題Ⅱである感覚信号に対する迅速な行動(運動・反応)に,運動強度の違いが影響を及ぼすのかを明らかにするための実験を実施する予定である(残り20名).データ解析等行った後に研究成果を国内学会にて発表を行い、学術誌へ論文を投稿する.
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