研究課題/領域番号 |
22K17727
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 東京農業大学 |
研究代表者 |
曽根 良太 東京農業大学, 国際食料情報学部, 助教 (40849618)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 唾液中SIgA / 口腔内局所免疫機能 / コンディショニング / ジャンプパフォーマンス / Cube Reader / 高強度トレーニング / パフォーマンス / 高強度運動 / Lateral Flow Device / 上気道感染症 / 競技パフォーマンス / コンディション |
研究開始時の研究の概要 |
アスリートが試合で最高のパフォーマンスを発揮するためには、コンディションを正しく把握することが重要である。継続的な高強度運動は、免疫機能を低下させる可能性が指摘されている一方で、競技中のどのようなパフォーマンス要因が免疫機能に影響を与えるかについては明らかではない。本研究では口腔内局所免疫機能である唾液中分泌型免疫グロブリンA(唾液中SIgA)に着目し、より簡便・迅速かつ高精度な評価方法を確立した上で、唾液中SIgAを含むコンディション指標と競技中のパフォーマンスとの関連性を解明することを目指す。
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研究実績の概要 |
本研究は、口腔内局所免疫機能の指標である唾液中分泌型免疫グロブリンA(唾液中SIgA)において、スポーツ現場でも活用が可能な簡便・迅速かつ高精度に評価する方法を確立した上で、唾液中SIgAを含むコンディション指標と競技中パフォーマンスとの関連性を明らかにすることを目的としている。 本研究の目的を達成するために次の3つの課題を設定した。①高精度かつ迅速にフィードバック可能な唾液中SIgAの評価法の確立、②唾液中SIgAを中心としたコンディション指標と競技パフォーマンス要因との関連性の検討、③競技特有のパフォーマンス要因が唾液中SIgAを中心としたコンディション指標の変化に与える影響 本年度の研究では、高精度かつ迅速にフィードバック可能な唾液中SIgAの評価法の確立を目指した課題①の測定データの解析および研究データの学会発表を実施した。加えて、唾液中SIgAを中心としたコンディション指標と競技パフォーマンス要因との関連性を明らかにすることを目指した課題②および競技特有のパフォーマンス要因が唾液中SIgAを中心としたコンディション指標に与える影響を明らかにすることを目指した課題③の測定を実施した。 いずれの課題もバレーボール選手を対象とした。課題①で有効であることが示唆された唾液採取方法を用いて、課題②では強化遠征期間に、課題③では約6ヶ月に及ぶシーズン期間中に唾液を採取して唾液中SIgA濃度を定量した。パフォーマンス要因では、3軸加速度計が内蔵されたデバイスを用いてジャンプパフォーマンスを測定した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度の研究では、昨年度に測定を実施した課題①高精度かつ迅速にフィードバック可能な唾液中SIgAの評価法の確立の測定データの解析を実施した。解析結果をもとに、学会発表を行い優秀ポスター賞を受賞した(第2回日本唾液ケア研究会学術集会)。課題①のデータについては、現在国際学術誌への投稿を予定している。 加えて、課題②唾液中SIgAを中心としたコンディション指標と競技パフォーマンス要因との関連性および課題③競技特有のパフォーマンス要因が唾液中SIgAを中心としたコンディション指標に与える影響で予定した測定を実施した。 本年度で課題①、②、③で実施する予定であった測定が概ね終了した。得られた測定データや唾液中成分について解析中である。当初の実施計画で予定していた昨年度および本年度の測定は大凡終了していることから、おおむね順調に進展していると考えられる。
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今後の研究の推進方策 |
2022年度および2023年度に実施した本研究課題の目的を達成するために設定した課題①、課題②および課題③で得られたデータより、2024年度は結果の解析をしていく予定である。各研究課題において、不足するデータがあった場合には2024年度に追加実験を実施する。また、いずれの課題の研究データも学会発表および学術誌への原著論文としての投稿する予定である。
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