研究課題/領域番号 |
22K17740
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 鹿屋体育大学 (2023) 京都先端科学大学 (2022) |
研究代表者 |
村川 大輔 鹿屋体育大学, スポーツ・武道実践科学系, 助教 (60909141)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 意思決定 / サッカー / 潜在的知覚 / 情動処理仮説 / ヴァーチャルリアリティ / 無意識的知覚 / 意思決定能力 / 知覚認知技能 / 二重プロセス |
研究開始時の研究の概要 |
サッカーでは、意思決定を素早く下すことが重要となる。本研究では、意思決定の二重プロセス理論に着目し、アスリートの優れた意思決定の実現における無意識的知覚の関与、および、背景メカニズムの解明に取り組む。また、大量データに基づく意思決定能力の診断基準を作成し、意思決定の量的発達と質的発達の関係を明らかにする。素早い意思決定を支える新たな知覚メカニズムを解明を目指す本研究の成果は、アスリートのパフォーマンス向上を支えるスポーツ科学分野のへの貢献が期待される。
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研究実績の概要 |
本研究課題では、素早い無意識的な知覚の実現メカニズムを解明すること(目的1)、および、意思決定能力の量的発達と質的発達の関係性を明らかにすること(目的2)を目的に、研究活動を行っている。 当該年度では、素早い無意識的な知覚の実現メカニズムについて、前年度の研究成果により明らかになった情動処理仮説の観点から、追加で実験室課題による検証を行った。具体的には、サッカーのゴールキーパーを対象に、実践場面で必要となるリスクマネジメントに関する知覚認知技能に焦点を当てた研究を行った。具体的には、優れたゴールキーパーは、ピンチになる状況を素早く認識できること、およびその熟達差は同一場面を攻撃側の視点から観察する状況では生じないことが明らかとなった。また、その背景として、本研究のテーマである環境情報の情動処理仮説を示唆する研究結果が得られた。 加えて、意思決定能力の量的・質的発達の関係性を明らかにすること(目的2)について、意思決定能力の質的発達としての熟練選手の特徴を明らかにするため、ヴァーチャルリアリティ環境(3D)で実際の試合場面を再現し、これまでの意思決定研究で一般的に行われていたビデオ映像(2D)を使用した場合との意思決定の質の違いについて検証を行ったところ、熟練選手はVR環境で意思決定を行った場合により攻撃的な選択肢を生成できることが明らかとなった。今後は、VR環境を積極的に活用し、より実環境に近い状況で意思決定の発達の違いを明らかにしていく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
より実環境に近い状況で意思決定能力を評価できるVR環境を構築できたことは今後の研究精度を高めるうえで重要な作業であった。今後は、VR環境を活用し、意思決定能力と無意識的知覚の関係について明らかにできるような課題の構築が望まれる。 また、情動処理仮説については、実験課題ベースでは知見を積み重ねることができた。
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今後の研究の推進方策 |
本年度までは、意思決定能力の適切な評価方法や情動処理仮説に関する実験室ベースのデータ収集が主であった。今後は、神経生理学的手法(fMRI)を用いた情動処理仮説の検証や、得られたデータを公表していく作業が必要である。また、意思決定能力を精度高く評価できるVR環境を活かした研究活動を行うことが望まれる。
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