研究課題/領域番号 |
22K17745
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
|
研究機関 | 長崎国際大学 |
研究代表者 |
江島 弘晃 長崎国際大学, 人間社会学部, 講師 (80759259)
|
研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
|
キーワード | 骨格筋 / カルシウム / 糖尿病 / 治療法 / 筋力 / 肥満 |
研究開始時の研究の概要 |
2型糖尿病は世界各国で健康問題を脅かす重篤な疾患として蔓延し、生活習慣病のみならず癌、認知症などのリスクファクターである。2型糖尿病は糖代謝の障害とともに骨格筋の筋力低下が生じ、これは運動機能低下のリスクを高めることから今後の超高齢化社会に深刻な影響をもたらす可能性がある。本研究では、2型糖尿病の筋細胞内Ca2+制御におけるミトコンドリアの役割を明らかにすることで本症の筋力低下の全容解明を目指す。
|
研究実績の概要 |
2型糖尿病は世界各国で健康問題を脅かす重篤な疾患として蔓延し、生活習慣病のみならず癌、認知症などのリスクファクターである。2型糖尿病は糖代謝の障害とともに骨格筋の筋力低下が生じ、これは運動機能低下とその後の転倒および寝たきりのリスクを高めることから、今後の超高齢化社会に深刻な影響をもたらす可能性がある。本研究は、2型糖尿病の骨格筋にミトコンドリアCa2+動態の異常があるか否か明らかにし、ミトコンドリアCa2+動態の異常を緩和する運動療法の効果を検証することを目的とした。まず、実験動物のC57bl6系マウスに高脂肪食摂取とストレプトゾシン投与による2型糖尿病を発症させた。このモデルは骨格筋の筋量と筋力の低下が著しく見られた。また、2型糖尿病の骨格筋では薬理処置によるミトコンドリアCa2+レベルが正常モデルと比較して低値を示した。このことから、2型糖尿病は筋ミトコンドリアCa2+の取り込みが低下し、動態に異常がある可能性が示唆された。予想以上の研究の視点が見られたため、つぎに、2型糖尿病モデルに8週間の自発運動トレーニングを実施し、運動療法の影響を検証した。その結果、運動トレーニングを実施した2型糖尿病モデルは薬理処置によるミトコンドリアCa2+レベルの低値が改善されることを明らかにした。これは骨格筋の筋力値と一部関連することが明らかになった。以上の結果から、2型糖尿病モデルの筋力低下の機序にミトコンドリアのCa2+制御が関与することを明らかにした。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
予想以上に実験の進捗が見られたためである。実験の計画が最終年度まで進展したため、進展していると判断した。
|
今後の研究の推進方策 |
実験の進捗が大幅に見られたため、論文化にすることで研究成果の公表に努める。
|